2004年12月25日 このハンドソープだけが (カテゴリー: くんくん )
数あるハンドソープの中で気になる一つのハンドソープ。その匂いがその後どんな変化をとげているのか、今日はご紹介します。
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化学療法により白血球の数が減っていた時期は、どんなに具合が悪くても
手洗い・うがいを何度もする必要がありました。
退院後は白血球数は正常値でしたが、清潔を保ち風邪など引かないように、
引き続き無菌室で使用していた『キレイキレイ』を好んで使いました。
しかし、日を追うごとにハンドソープの匂いがきつくなっていくのです。
普通の人には石鹸のようないい香りなのでしょうが、私の場合はポンプから出して、
手をこすり合わせ始めただけで匂いが鼻につき、「おえぇーっ」となりました。
この強烈な匂いの体験は、一種のトラウマだったのかも、と最近は思います。
無菌室に入室したときは、ちょうど超大量化学療法の折り返し地点でした。
前半も吐き気がひどく、相当なものでしたが、無菌室に入室後は、
極限状態を体験しました。
抗癌剤を体内に入れるときの倦怠感も限界を感じましたが、
入室中にあった二度の発熱にもかなりのダメージを与えられました。
退院後、ふとした瞬間に出会う音、食べ物、嗅いだもので胃がむかむかしたり、
「おえっ」となるものがありました。
それらは無菌室で同じことを体験したものが多かったのです。
キレイキレイのハンドソープは私の身体を菌から守るための、
安心アイテムだったはずなのに、時が過ぎていくうちにそれは吐き気や倦怠感の
思い出の品に変わってしまったようです。
退院から二年ほど経ったある日、いつものように匂いのちょっとした覚悟をしながら
ポンプからハンドソープを出してみると、なにも匂いがしません。
「あ、このハンドソープも匂わない日が来たんだ・・・」
ほっとしたような、でもとても寂しい気持ちになりました。
今度はいつこのハンドソープのニオイは復活するのだろう。
ここまで私の脳裏に強烈にとどまったのだから、ニオイが復活したら
真っ先にわかるのかな。あまり悲観的になるのはやめました。
現在退院から6年と約半年。ハンドソープの匂いはどうなったかというと・・・
今また調子の良いときは匂うようになってきています。
恐るべし!私の嗅覚よ!!
それとも添加されている香料がとんでもないほど鼻に利くのだろうか!?
しかし、治療前や、強烈な匂いのときとは違う匂いが混ざっています。
以前は、素直に石鹸の匂いがしていたのですが、いまは、石鹸の匂いの中に
なんというか、球でいうカーブのような、鼻がまがるような匂いがするのです。
この先、このハンドソープの香りがどんな風になるのか
匂いの変化が楽しみです。
ギリギリ25日間に合った!この時期はもっとたくさん更新して美しいツリーをたくさん載せるはずだったのに!くぅー残念。早くも街は年末年始カウントダウン、お正月の準備といった雰囲気になってますものね。
2004年12月23日 きょーれつなニオイ (カテゴリー: くんくん )
治療により匂いがフェイドアウトしていく過程でまったく匂わなくなったものがあるかと思えば、病前よりも匂いがきつくなったものもありました。匂いにまつわる思い出話その2♪
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私は、98年4月末から5月半ばまで無菌室で過ごしました。
無菌室は化学療法などにより、白血球が極端に減った人を雑菌から守るために
用意された特別な部屋です。
放射線治療を終えてから約4カ月後、入りました。
無菌室には6帖ほどのスペースに生活の基本アイテムが詰まっています。
トイレ、洗面所、シャワー、ベッド、テレビ、電話・・・。
いわば自分の部屋、領域内で、トイレやお風呂を済ませるのです。
部屋の片隅でトイレを使うため、お世話してくださる看護師さんは
臭くないかと気になりました。
しかし放射線治療の途中から糞尿の匂いはわからなくなっていたせいなのか
それとも大量の化学療法により悪玉菌も善玉菌も体内から
なくなっていたせいなのか、私自身は特に臭く感じませんでした。
本当のところはどうだったのでしょうね。
強く匂った第一位はシャワーのときに使う
ライオンのキレイキレイハンドソープでした。
(なぜ身体を洗うのにボディソープではなく、ハンドソープが用意されて
いたかというと、除菌ができるボディソープの種類が少なかったためと、
おそらく無菌室にいる期間中に使い切る量がボディソープのボトルより
リーズナブルだったのではないでしょうか!?)
化学療法が終わってからの数日間はとても起き上がれる状態では
ありませんでしたが、体力のあるときはシャワー室で、
たっぷりのハンドソープをつけて身体を除菌します。
石鹸の香料は湯気でモウモウと、カーテンで仕切られたシャワー空間を
満たしました。
第二位は、新たに無菌室に入れるパジャマ、下着、帽子などの匂いでした。
身につけるものは毎日取り替えます。
きれいに洗濯し、外から無菌室に入れるときに消毒されます。
そのパジャマなどがなぜか、私にはとても酸っぱい匂いがしたのです。
特に鼻先に近いせいか、母の手作り帽を被った瞬間に、それはとても匂います。
帽子がないと寒いし、頭皮を守るためにもぜひ被っておきたいので
ガマンしました。
第三位は、無菌食です。無菌食とは、おかゆ、おかず、お菓子などを
アルミホイルに包み高温で殺菌した食事です。
無菌室にいるときは、食事の時間にさっと起きて食べることは難しいのです。
時間が経って冷めてしまった食事は看護師さんが電子レンジを使って
また温めなおしてくれます。
蓋を開けると「むわっ」とごはんの蒸れる匂いがしました。
高温加熱するので、器にへばりついている米粒は茶色くおこげのように
なっていました。普通の人ならそれは香ばしかったのかも。
でもそうした香ばしさは私にはわかりませんでした。
退院後それらの匂いはどうなったでしょうか?その様子はまた次回♪
古着を利用して手作りされた、たくさんのかわいいライオンくんたちは六本木ヒルズのツリーに飾ってあります。”愛と勇気のライオンくん”ツリーは25日まで展示され、その後子どもたちのもとへ届けられるそうですよ。
2004年12月04日 憧れの君(庶民派)と一瞬の再会 (カテゴリー: くんくん )
過去の記憶が何かに刺激されて蘇ることありませんか?思い出を引き出すのに
においの役割はかなり大きいでしょうね。ささやかな幸せがにおいにはあるのかも。
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実は風邪がまだ治っていないようです。ほんとに風邪なのかどうか、
あまり考えたくないですが、咳がやまずにちょっと苦しい状態が続いています。
喉も常に乾燥しているような感じで、まだ少しハスキーヴォイスです。
当然クリスティーナ・アギレラはまだ歌えません。・・・元から歌えませんが。
でも、今日は絶対アップしたいと思うことがありました。
それは、横浜駅でおいしいくんくん体験をしたからです。
底なしの食欲だけど、お小遣いはないというヒモジイ学生時代から惹かれている
立ち食いそば屋さんが横浜駅構内にあります。
小腹が空く帰り途に、そのお店からはぷーんと出汁のいい匂いが漂ってくるのです。
何度誘惑されそうになったことか。
大人になったら、値段も気にしないで、気兼ねなく入るんだ!と決心していました。
しかし、実際は大人になっても、その店には入らずにやはり匂いだけを
楽しんでいました。
なぜ、駅にあるそば屋さんは食べるとそれほどでもないのに(笑)
匂いの誘惑は超一流なんでしょうね。
その魅惑のだし汁の匂いが自動改札に切符を入れたとき、
ふわっと一瞬だけ匂ったのです。
ここ数年、駅はまったくの無臭だったのでそばやの存在すら忘れ、匂ったときはただ
「そば」
と思いました。どうして駅でそばの匂いがするのか疑問に思った次の瞬間、
改札の後ろ4,5メートルに位置するそば屋を思い出したのです。
私はとっさに店を確認するように振り返りました。
その気持ちは、まるで記憶の奥底にしまいこんだ憧れの君の、
昔と変わらない姿を偶然見かけたような、そんな衝撃だったのです。
現在は、匂っても、昔のにおいを忠実にほとんど再現できません。
でも、横浜駅で体験した嗅覚は本当に一瞬でしたが、治療前と変わりませんでした。
なんというごちそうくんくんでしょう。
その出汁の匂いをジャッジしてくれる人がまわりにいなかったので、
改札から流れてくる人に
「ね、今この辺おそば屋さんの匂いがしていますよね☆」
と、とても話しかけたくなりました。
突然そんな質問をしたらへんな人なので、やめましたが。
でも、これは幻覚ならぬ“幻嗅”ではないと信じたいです。
それは、おそばの匂いが先で、その後にそば屋のことを思い出したから。
今日は六本木ヒルズからほど近い“N”で始まる和洋折衷の高級店に行ったのに、
立ち食いそば屋の匂いのほうが数段私をとりこにしたのは、
ある意味幸せなことかもしれません。
☆クリスマスの前に☆
12月は各所のクリスマスツリーについ目を奪われますが、そのまえに紅葉もいいですよー♪私の大好きな通り”日本大通”のイチョウが色づきました。この日はテレビの撮影をしていたり、美しい建物とイチョウの風景画をおじさんたちが描いていましたよ。


