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ダム日記2 河川法を改正しようヨ by まさのあつこ

提供=ViVa!(ビバ!) http://www.viva.ne.jp/

2004年12月28日 八ッ場ダム予算が示す意味 (カテゴリー: 八ッ場(やんば)ダム

 財務省が、12月20日、05年の一般会計予算の内示をしました。
 八ッ場ダムに関しては、国交省の要求300億円に対し、280億円の回答。
 04年度の八ッ場ダム予算は196億円だったので、それから比べれば大増額。
 707兆円を超える大赤字時代に、その増額ぶりは、まさに異常。「財政」という一点から見ても、八ッ場ダムがいかに非現実的な選択かわかる。それがまだ必要なものであれば分かるのですが…。

【国交省が2010年に完成するという裏側の理由】

 ところが、これだけ増額して急ピッチでダム建設を進めようとも、完成時に、それが不要になっている。それがこんなにも明らかな公共事業は珍しいくらい(いや、一杯あるかも)。
 八ッ場ダムの水を使うことになっている利根川流域(6都県)の人口は、国立社会保障・人口問題研究所の推計で、2015年がピークなのだ。
 八ッ場ダムは、なんと言っても「52年前」にできた計画なので、その時は、まさか、人口が減少した後にダムが完成するなんて、当時の建設省だって思っていなかった。
 しかし、今、国交省は、「これではマズイ」と内心、知っているので、しきりと「2010年に完成します!」と言い張っています。
 
 でも、計算が合わないんですよ。「2010年度に完成させるためには、2005年度以降、毎年450億円の予算が必要!」と水源開発問題全国連絡会の嶋津暉之さん。
 もちろん、これは逆説的な言い回しです。

 これから赤字はドンドン増え、税収はドンドン減る。450億円なんて予算はつかない。
 つまり、国交省は2010年に完成すると言うけれど、それは、「人口減少のタイミング」と「完成のタイミング」を見比べた場合に、ダムは不要だとはっきり誰の目にも見えてしまう、彼ら自身も認めざるを得ない。

 認めた瞬間、裁判にも負けてしまうだろうから、あくまで、「完成するつもり」といい続けるでしょう。そして、裁判官はこの詭弁を見抜けるでしょうか?
 
 あるいは、詭弁が見抜かれないように、国交省は、今回、馬鹿馬鹿しくも、関西国際空港に予算をど~んとつけたように、国交省はいつかそのうち、ど~んと、予算だけつけて、つじつまを合わせ、そして、やっぱり2015年になって、「やっぱり不要になりました」と言うのでしょうか。
 今、この時点、2004年にそれが分かっていて。
 長良川、諫早干拓、徳山ダム・・・、なんど同じ過ちを繰り返すのでしょうか。

 右は、先日、鎌倉の山を歩いていて見つけた赤い実。
 これ、なんて言います?よく見るのですが、名前が分かりません。もし、ご存じだったら教えてくださいませ。
 赤い実.jpg

まさのあつこ atsukom@mrj.biglobe.ne.jp

2004年12月27日 オーフスネットの設立一周年と翻訳完成記念 (カテゴリー: 法律・制度

 少し前の報告になりますが、「環境に関する、情報へのアクセス、意思決定における 市民参加、司法へのアクセス条約」(デンマークのオーフスで始まったので「オーフス条約」と呼ばれます)を日本でも広めよう、実質的に実現していこうと設立された「オーフス・ネット」の一周年と、その条約の日本語訳完成を記念して、11月27日に設立一周年・翻訳完成記念報告会 が11月27日にありました。

 翻訳は、オーフスネットの国際法制度ワーキンググループの翻訳プロジェクトチームが中心となり完成したわけですが、それが、見事正式に2004年9月4日、UNECE(国連欧州経済委員会)のウェブサイトにも掲載されました。
 この翻訳を仕上げたお一人お一人、みな逸材です。
 逸材のうちお二人に挟まれた形で(裏で何にも働いていないのに、表だけこのように出るのは下品なので、大変、気が引けるのですが)、台湾ダム代替案国際会議・報告を頼まれるまま引き受けました。
 しかし、台湾のことは、このサイトで散々報告し、雑誌でもじょじょに報じることができるので、重複してしまうのは芸がない。そこで、4年前に出て日本でまだまだ浸透仕切れていない「世界ダム委員会」の勧告内容について、IRNのアビバ・インホフさんが発表していたのにかこつけて、日本の状況との比較を口頭で交えながら、それを中心に報告しました。
 前日、数日間の出張から帰り、次の日にまた数日間の出張へ出かけるという谷間の日、頭の切り替えが大変な週でした。

まさのあつこ atsukom@mrj.biglobe.ne.jp

2004年12月08日 裁判官に何を求めるのか? (カテゴリー: 八ッ場(やんば)ダム

 大川隆司弁護士が語る「八ッ場ダム住民訴訟の意義と展望」を引き続きレポートします。
 その前におさらいですが、住民監査請求は・・・、「私たちの自治体では、もう水は要らない。たしかに52年前は、水が欲しいと言ったかもしれないが、現在の状況に照らしてみれば、もう要らないことは誰の目にも明らか。だから、水は要らないと言いましょう。そうでないと、要らない買い物をすることになってしまう。私たちの税金で。だから、知事や水道事業管理者(水道局や企業庁)に、もう止めましょうって言いましょう」というものでした。

 それを、1都5県(東京、群馬、埼玉、千葉、茨城、栃木)で一斉にやってみたわけです。5400人もの人が。ところが、示し合わせたかのように、どの都県でも却下または棄却したので、今度は裁判官に向かって訴えていくことになりました。

 そこで、今日は、「裁判官に何を求めるのか」の巻です。
 
 大川弁護士のレジメのままを書き留めると、以下の4点です。

1. 水道事業管理者(水道局や企業庁長)は利水負担金を支出するな
2. 水道事業管理者は八ッ場ダムの使用権設定申請を取下げて八ッ場ダム事業から撤退せよ
3. 知事は治水負担金を支出するな(また、水道事業特別会計への繰出金を支出するな) 
4. 知事と水道事業管理者は過去1年分の違法支出について損害賠償金を支払え

 これを普通の言葉で言えば、こういうことです。
 裁判官に対し、次のようなことを訴えていくことになります。

「いや~、裁判官、参りましたよ。ウチの自治体の住民監査委員たち、もう、52年前に欲しいと言った水は要らないから、要らないって国交省に言ってやれって知事たちに言ってくれって頼んだのに、聞きやしないんです。だから、貴方のところに来ましたよ。よろしくお願いしますよ。今度こそ、要らない水の請求書が来ても、払う必要はないって言ってやって欲しいんですよ。それから52年前に欲しいっていった水、あれはもう要らないって国に言ってやれって、知事や水道事業管理者たちに裁判官から言ってやって欲しいんです。それからね、「治水負担金」ってやつも請求されるんですが、こんなもんも払う必要はないと言ってやってください。八ッ場ダムにその費用に見合うだけの「治水効果」がないことはもうバレてんですよ。っていうかね、治水計画がメチャクチャだってことがバレてんですよ。国交省だって百も承知ですよ。それからね、過去1年分に税金から払っちまったカネは、テメエの責任だから、テメエのポケットマネーから、自治体の金庫にちゃんと返せと、知事たちに言ってやって欲しいんだ。ほんとは今までの分、全額返せって言いたいんだけどね。法律ってややこしいね、1年しか返せって言えないっていうんだから、困ったもんだ。でも、1年分だけでも、返してもらわねぇよりいいや。じゃ、頼みますよ」

1都5県受付軍団.jpg

って、ことで、次回は、この「頼みますよ」ってのを、どういう法律を根拠にして頼むのか、を解説したいと思います。(写真は1都5県、集会の受付軍団。お疲れさまでした。ほとんど盗撮状態だったかも?やっほ~と美しい笑顔をこっちを向けてもらえば良かった。ゴメンなさい)

まさのあつこ atsukom@mrj.biglobe.ne.jp

2004年12月05日 なぜ訴訟か?  (カテゴリー: 八ッ場(やんば)ダム

大川.jpg
 
八ッ場ダム住民訴訟スタート集会。
全国市民オンブズマンの大川隆司弁護士が、「私は前座で」と謙遜しながら、「八ッ場ダム住民訴訟の意義と展望」を語りはじめました。要約させていただくと次の通り。

 「国がソロバンのはじき直しをして、八ッ場ダムの事業費が増額となったとき、自治体の側には、事業から撤退するという選択権があった。それにも関わらず、知事も議会も増額に賛成をした。そこで住民監査請求によって、自治体が考え直すチャンスをもう一度、住民の側から与えたわけです。ところが、却下、もしくは棄却という形で、自治体は、その選択権の行使をしなかった。そこでやむなく、訴訟という形で、税負担を強いられる住民の立場から異議を申し立てる。それが住民訴訟です。」

聴衆.jpg

 千葉県会議員の大野博美さんの司会で始まった集会の模様…。
 これから数日の間、締め切り仕事の合間を利用して、ボツボツとレポートしていきたいと思います。

 まさのあつこ atsukom@mrj.biglobe.ne.jp

2004年12月05日 縁の下の力持ち (カテゴリー: 八ッ場(やんば)ダム

 物語には、主役の他にも主役がいます。多くの主役が一つの物語りを多様に演じるとき、その物語は大きく展開していきます。八ッ場ダムを巡る物語も、そんな曲がり角をまたひとつ曲がったように、私には見えます。
  谷合さん.jpg

今日は「八ッ場ダム~住民訴訟スタート集会」で、ふと、縁の下から八ッ場ダムの活動を支えているお二人を発見。「機会があったら、縁の下の力持ち編で、サイトに載せてもいいですか?」のお願いに、お二人とも照れ笑いで答えてくれました。

渡辺さん.jpg

 右は、八ッ場ダム住民訴訟の弁護団の縁の下の力持ち、谷合周三弁護士。  
 左は、チラシ作りからカメラマンまで、市民団体の裏舞台で、頼まれるとなんでも「アイヨ」と引き受けてしまう力持ちの渡辺誠さん。

 一つの運動を定点観測していると、人々の笑顔や息づかいが見えてくる。
 それが楽しいです。

 「Port of Notes」の「Evening Glow」を聴きながら。(お勧めCDです)

 まさのあつこ atsukom@mrj.biglobe.ne.jp

2004年12月03日 集会の案内再掲載 (カテゴリー: 八ッ場(やんば)ダム

 出張で出たり入ったりの隙間に、先日、なんでもかんでもゴチャゴチャに報告しました。
 あさっての以下のイベントを再掲載します。
================
「ストップ!八ッ場ダム~住民訴訟スタート集会~」
日時:2004年 12月5日(日)午後1時20分~4時30分
場所:渋谷フォーラム・エイト(FORUM 8)
  6階 オリオン・ホール
  渋谷駅ハチ公口より徒歩7分、道玄坂のぼる
  東京都渋谷区道玄坂2-10-7、新大宗ビル
  TEL 03-3780-0008
資料代:1000円 
主催: 八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会

【プログラム】
1 開会       
2 オープニング・ミニコンサート
    石井ヘンドリックス 吾妻渓谷のビデオを見ながら
3 原告団アピール「八ッ場ダム住民訴訟の意義と要点」
大川隆司(全国市民オンブズマン連絡会議・弁護士)
4 講演「八ッ場ダムは利根川治水に役立つか?」
    大熊孝(新潟大学教授・治水研究の第一人者)
5 パネルディスカッション「治水、利水、地質?史上最悪のダムを総点検!」
    大熊 孝(上記参照)
    矢部俊介(土木工学専門家)
    嶋津暉之(水源開発問題全国連絡会・利水の専門家)
コーディネーター:高橋利明(弁護士) 
6 質疑応答                 
7 連帯アピール 全国各地のダム反対運動から
川辺川ダム(熊本)板井優
    徳山ダム(岐阜)森弘典
    二風谷ダム・平取ダム(北海道)市川守弘 
8 各政党からのアピール           
9 集会宣言
連絡先 八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会
   谷合周三法律事務所 03-3512-3443
   藤永知子 048-825-3291 深澤洋子 042-341-7524 
   事務所または上記の藤永・深澤へ