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オピニオン "Opinion"
”社会責任”で企業も社会もHAPPYに! by 斎藤 槙
第16回 社会責任の概念は、日本人の発想そのものだった! (2004年12月9日掲載)
読者の皆様におしらせ
皆様こんにちは!ひとつ、お知らせがあります。グローバル・オピニオン "Global
Opinion"で毎月「”社会責任”で企業も社会もHAPPYに!」をお届けしていましたが、来年度から不定期にし、形式も変えようと思っています。勝手な理由で恐縮ですが、思いの他、コンサルティングの仕事が忙しく、ご満足いただける内容をまとめる時間がとりにくく、定期的に出すのが困難なため、そうさせていただくことに決めました。ご理解いただければ幸いです。
「おかげさまの心」
CSR(Corporate Social Responsibility)、SRI(Social Responsibility Investment)、NPOと企業のコラボレーション・・・こういった横文字、カタカナ言葉が随分、最近マスコミを賑わすようになり、数年前と随分事情が変わりました。でも、「どこかとっつきにくい」と感じている方が多いのではないでしょうか?
2000年に出した「企業評価の新しいモノサシ〜社会責任からみた格付基準」(生産性出産 斎藤 槙著)にも書きましたが、私はCSRに込められている本当の意味は、日本語の「おかげさまの心」だと思っています。
私の尊敬する師で、柔道を国際的に広めた山田専太氏が面白い話をされたことがあります。「日本人は、自然との関係において、神の存在を見出す国民である。そこには、神から自然を有難く授かったという気持ちがある。また、柔道という武道ひとつをとっても、相手を倒すことよりも、勝負をしてくれた相手に感謝し、自分に打ち勝つことを目的にしている。つまり、日本文化の根底には、全てのものに生かされているという『感謝』の気持ちがある。しかし、残念なことに、最近はそれを忘れつつある。」
かつて日本人の心に存在した「感謝」の気持ち。それは、ある意味で企業の社会責任を考えていくうえで根本となる考えです。日本語の「おかげさま」という感謝をあらわす言葉そのものがステークホルダーを大切にするという社会責任の考えを反映した世界に誇るべき「日本の心」だと思うのです。
「自分が存在するのは、あなたのおかげ」――それをビジネスの言葉に置き換えれば「企業が存在するのは、企業を取り巻くステークホルダーのおかげ。そのことに感謝しつつ、彼らも自分も共に成長できるよう、努力していこう」ということになります。その根底には、日本人が伝統的に暖めてきた「共生の文化」に共通する概念があります。つまり、社会責任の概念は、日本人の発想そのものだったということなのです。
こう考えると、随分、CSRが身近な言葉に思えてきませんか?この感謝の発想を企業活動に活かせるのではないかと思います。企業に関わる一人ひとりが、そんな風に考えることができれば、どんなに平和な企業活動が可能となるのでしょう。日本型社会責任を世界に発信するうえでぜひ、伝えていきたい価値観だと思っています。
★お知らせ
●ASU International について
企業も社会もハッピーな結果を生むBusiness For Social Responsibility(社会責任を果たすビジネス)を目指し、ASU
Internationalはお手伝いいたします。
● ASU Internationalのホームページ www.asuinternational.com
□「アメリカ発 企業の社会責任ニュース」2004年12月号目次より
1.日米など13カ国がメタンガスの回収・利用で国際協力
2. ホンダが燃料電池自動車をニューヨーク州にリース販売
3.GM燃料電池車向けサービスステーションがオープン
4.持続可能なデザイン開発のため大学生チームに66万ドルを授与
5. 沖合石油・ガス施設の冷却水取水装置から水生生物を守る規則案を公表
6.UNEPが企業の環境・持続可能性報告書レビュー報告書を公表
7.EPAが粒子状物質の科学的評価に関する最終文書を公表
8.世界貿易センター倒壊による汚染のサンプリング計画に対する意見を募集
9.スターバックスが全米で初めてリサイクルカップを導入
10.ステープルズが電子機器のリサイクルプログラムを開始
11.環境保全科学発展のため、8人に奨学金を授与
12. 世界で活躍する女性達が国際環境会議を開催
13.71パーセントが企業に積極的なエイズ対策を要望
14.コーズリレーテッド・マーケティングの見通しは明るい
15.シスコ、マイクロソフト、インテルがEICCに加盟
社会責任コンサルタント。ASU International代表。聖心女子大学卒業後、大手広告代理店勤務。退職後渡米し、NY・コロンビア大学国際関係大学院で修士を取得。NYを拠点に企業の社会責任度調査・格付けを行うシンクタンクなどでリサーチ・コンサルタントとして実績を積み、現在は社会責任コンサルタントとして活躍している。著書に「企業評価の新しいモノサシ−社会責任からみた格付基準」(生産性出版)など。
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