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オピニオン "Opinion"

”社会責任”で企業も社会もHAPPYに! by 斎藤 槙

第4回 20代の若者とCSR/社会責任教育を重視 (2003年12月10日掲載)

日本の未来はもしかしてとても明るい!?

Webサイトの写真
斎藤さんが主宰するASU Internationalのサイト。
最近、企業の社会責任(CSR)や社会責任投資(SRI)に関心のある20代の方々と交流をする機会が度々あり、日本の未来はもしかしてとても明るい!?と感激することがあったので、そのことをお伝えしたく思いました。…

  まずは、つい先週のこと。これは全くの偶然なのですが、それぞれ何の繋がりもない日本からいらした3人の方が私を訪ねてくださり、サンタモニカで集合してしまいました。4人で話したことは、自己紹介、それぞれの夢にはじまり、日本再構築の提案にまでいたりました。この日の結論をあえて一言で言うならば、「日本の現状改革のためには、いろんな人たちが参画できる経済活動のしくみや場作りが重要」。

 それからもう一つ。先日LAで開催されたBSR(Business For Social Responsibility)の会議に、名刺を持って山口県から乗り込んできた(!)、積極的な大学生の愛さんと紀子さん。その名刺には「代表取締役」「理事長」の肩書き。社会起業家を育てる学校経営と、耕作を促進するNPOの経営をしているお二人はすでに立派な社会起業家です。この行動力はどこから来るのでしょう!

 そして最後に「そうね、そうね」と何度も読み返してしまった、示唆に満ちたメールを大手保険会社の良平さんから頂いたので、ここで披露したいと思います。

『最近いろいろと考えるのですが、この社会貢献分野の仕事ってつきつめて考えていくと、人の生き方に係わるものですし、また冷戦後に益々勢いを増したアメリカ型の自由主義経済の思想や自由貿易を促進するWTOを始めとする現代資本主義世界の枠組みやパラダイムそのものに対するアンチテーゼにも繋がるものがあって、奥が深いなぁと思います。

 何事も極端な単純化は危険ですが、貧困や人口問題や環境問題やテロリズムなど、現代世界の抱える最も大きな問題の多くは南北格差にそのルーツがあるのであって、その格差は今世紀に入って、特にアメリカ型自由主義経済(=グローバライゼーション)の広がりの中で拡張していったのは間違いない事実だと思います。

 自由貿易は先進国の多国籍企業を中心に持てる者の富を増強する手段にはなっても、南の諸国の発展を促すものでは決してなかった。逆に言えば、先進国の多国籍企業は、日本企業も含めて、ある意味、世界中の土地と人間を市場と化して(イラクを武力で強引に資本主義市場に引き入れようとする試み程のものは稀にせよ)、利潤追求に走ってきたわけで、その結果、多くの地域にさらなる貧困といったしわよせを、直接なり間接的に、もたらしたりしてきた、ということが言えるのだろうと思います。

書籍の写真
企業評価の新しいモノサシ〜社会責任の格付基準
ですから、社会貢献というと、もちろんできる範囲の草の根の運動はいくらでもできますが、突き詰めて考えていくと、そもそも論として、現代の経済のしくみ、その中で無意識のうちに醸成されている労働観念、価値観、ライフスタイル、そういったもろもろのことまでを考え直すことを迫られる気がします(ちょっと大袈裟でしょうか?)。

 斎藤さんの「企業評価の新しいモノサシ〜社会責任の格付基準」の本に、各国のGDPと大企業の売上を比較した表が引用されてましたよね。あれ、実は僕の大好きなページの一つなんですが、あの統計によれば、日本のGDPは500兆円で世界第二位ですが、三位のドイツは約半分、さらに四位のフランスはドイツの約半分、ということで、日本はかなり突出してGDPが高いわけです。そんな地位にいるんですから、ヴィトンのカバンばかり皆で買ってないで(笑)、たまには世界で何が起きているかに関心をもって、行動をしなくちゃいけない。そう思います、近頃。』

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社会責任投資(SRI)大手・カルバートのサイト
こんな素敵な若者たちのいる日本に万歳!

関連ニュース

★MBA課程が企業の社会責任教育を重視
 アスペン研究所の調査により、全米のMBAコースにおいて、企業の社会責任教育を重視する傾向が高まっていることがわかった。企業倫理や社会責任の科目を1つ以上受講することを必須とするビジネススクールは、前回の2001年調査時の34%から増加し、45%となった。また、スタンフォード大学では、必修14科目のうち12科目に社会環境的内容が盛り込まれているほか、ジョージ・ワシントン大学やミシガン大学、ノースカロライナ大学、イェール大学、ヨーク大学は、倫理および社会責任関連の授業が他校に比べて4倍と多いことも明らかになった。さらに、ノースカロライナ大では、社会環境的要素に重点を置いた「持続可能な企業経営論」を専攻できるが、これを理由に同大学を選んだ学生が約20%を占めるなど、学生側の関心の高まりも指摘されている。
★「CSR・SRIレポート」を発売中
 企業の社会責任(CSR)、社会責任投資(SRI)のテーマで有料の「CSR・SRIレポート」を発売しています。CSR、SRIに関するニュース、その分析、環境・社会報告書のトレンド、ソーシャル・インベスターと呼ばれる投資家の視点、企業の先進的な取組みなど様々な話題をご紹介していく予定です。創刊準備号をご希望の方は以下のサイトからどうぞ。

http://asuinternational.com/report2.htm

★「第1回 全国大学生環境活動コンテスト」

環境活動をしている学生の「環境甲子園」を目指している、日本初の全国を巻き込んだ一大イベントです。
◆選考委員◆
企業 :トヨタ自動車環境部担当部長、NEC環境推進部など
行政 :日進市長、環境省民間活動支援室長など
大学 :慶應義塾大学経済学部長、鳥取環境大学学長など
NPO:日本自然保護協会副編集長、オフィス町内会代表など
日本の環境シーンを代表する総勢30名の選考委員が、学生環境活動を審査します。あなたの活動も発表してみませんか?ご応募、お待ちしています!
◆その他のプログラム◆
講演会、パネルディスカッション、大交流会、
【日時】   2003年12月20日(土)〜21日(日)
【場所】   国立オリンピック記念青少年総合センター
【参加費】  無料
【表彰】   グランプリ1点 表彰状および副賞(10万円相当)他 
【問合せ】  http://www.eco-2000.net/contest/ (ホームページ) 
         contest@eco-2000.net (メール)

斎藤槙(さいとう・まき)

社会責任コンサルタント。ASU International代表。聖心女子大学卒業後、大手広告代理店勤務。退職後渡米し、NY・コロンビア大学国際関係大学院で修士を取得。NYを拠点に企業の社会責任度調査・格付けを行うシンクタンクなどでリサーチ・コンサルタントとして実績を積み、現在は社会責任コンサルタントとして活躍している。著書に「企業評価の新しいモノサシ−社会責任からみた格付基準」(生産性出版)など。

※斎藤さんのメールニュース「アメリカ発 企業の社会責任ニュース」は、下記URLから登録できます。
 http://www.asuinternational.com/news.htm

□「アメリカ発 企業の社会責任ニュース」2003年11月号目次より
1.MBA課程が企業の社会責任教育を重視
2.携帯業界がリサイクル計画を発表
3.気候変動により電力会社に経営リスク
4.CSR勉強会が政府に18の提案
5.サプライチェーンのCSRテーマに報告書
6.84%の投資家がCSRを重視
7.コカ・コーラが学校での炭酸飲料販売を自粛
8.痛みで生産性低下・企業損失は600億ドルに
9.低賃金労働の汚名にマックが抗議
10.不法移民雇用でウォルマートが摘発
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