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市民活動スクランブル

このコーナーでは、さまざまな分野で活躍するNGO・NPOなどの 市民団体・非営利団体の活動やイベント、最新動向をお伝えするコーナーです。 専門家、ジャーナリスト・ライターによるレポートや、団体・活動家自身による 報告をもとにお届けします(現在データ移行中です。全コンテンツはこちらから)。

2003年03月02日

「WTOは誰のため?東京行動」/連続行動報告

「WTOは誰のため?東京行動」/連続行動報告 
<2003年2月14日~16日、東京都心界隈>

デモの写真1 2003年2月に東京で行われたWTO非公式閣僚会議に合わせて、グローバリゼーションに反対する市民やNGOなどが、大規模な連続アクション「WTOは誰のため?東京行動」を行った。その模様を、活動の中心となって活躍した「ATTAC Japan」事務局長の田中徹二さんにレポートしてもらう。(一部編集部で改稿)

■WTOの非民主主義体質に異議を

2002年11月26日、日本政府・外務省は「来年2月に東京でWTO非公式閣僚会議(以下、非公式会議)を開催する」とのプレス・リリースを行った。

NGOや消費者団体、労組など有志は、早速これへのアクションを行おうと翌月相談会を持ち、12団体・22人が集まった。会では、「日米欧中心に恣意的に選ばれた国々によって、文字通り非公式に行われるという、従来から指摘されてきたWTOの非民主主義体質、いわゆる"グリーンルーム"化に異議申立てを行う」とのスタンス(認識)を共有した。 名称は、「WTOは誰のため?東京行動」として実行委員会を立ち上げること、そして非公式閣僚会議が開催されるであろう2月15日~16日に対抗して、14~15日の連続アクションを行う――などの大枠を決定。年明けの1月13日、約50人が参加して第1回学習&実行委員会を持った。この会では、「2月16日も非公式閣僚会議はあるのだから行動をすべきでは」との提案もあり、結局、3日連続でアクションを行うことが決まった。

 また、この非公式会議についてまったく情報公開がなされていないことについて日本政府・外務省に申し入れを行うため、川口順子外務大臣あてに「質問及び要請書」を提出。 2月4日には第2回学習&実行委員会が、約30数名の参加で開かれ、2月15日にJA全中などが中心となって準備している「WTO国際市民集会」に参加することになった。


■内外から多数のゲスト招きシンポ開催

 こうした経過の後に、2月14日からの連続行動となった。
 アクションの会場は「労働スクエア東京」のホールで、ちょうどホールの器に合わせたかのように500人ほどが集合。この模様は、翌日のNHK総合テレビのニュースやNHKラジオ第1放送、日本農業新聞などで報道された。

 海外からゲストとして、反WTO運動の世界的理論家で活動家のウォルデン・ベローさん(フォーカス・オン・ザ・グローバルサウス)、昨年10万人の大集会を行った韓国・全国農民総連盟の政策委員長であるカン・ビョンギさん(ほかに韓国の農民6人参加)、オックファム・インターナショナルのリアン・フォッカーさんらが、それぞれ連帯のあいさつを行った。

 一方、国内からは、山浦康明さん(日本消費者連盟;遺伝子組み換え)、北準一さん(北海道農民連盟;農業)、須藤和広さん(郵政全労協;公共サービス)、川田悦子さん(衆議院議員;医薬品)らがそれぞれ活動報告。川口外務大臣やWTO事務局長、非公式会議に参加する各国大臣宛てに、「今後非公式ミニ閣僚会議やグリーン・ルーム会議などの『非民主的会合』を開かないこと」を基調とする要請書を採択した。


■市民集会当日、外務大臣への要請 

デモの写真2 翌15日朝には、日比谷野外音楽堂で開催されたWTO国際市民集会に参加した。12時近くになってパレードになったが、参加者はなんと1万人以上!東京行動実行委員会は賛同団体でもある平和フォーラムの後に、中小労組政策ネットワークの仲間、ACAの若者たち、ATTAC Japan ほか70人ほどがいてにぎやかに行動した。

 この時、額(ひたい)にWTOと書かれたサターン(の衣装を着た仲間)が街頭デビュー。また9メートルもの横断幕も掲げられ、ブリキの1斗缶による4拍子の小太鼓風リズムに合わせて、「ストップ、ストップ、ダヴル・ティー・オー!」のマーチが鳴り響いた。 パレードが終わりに近づく午後1時30分アフリカ日本協議会やオックスファム・インターナショナル日本事務所、日本消費者連盟、ATTAC Japanの代表者にベローさんを加えた5人が、川口外務大臣に会うべく非公式会議が行われている帝国ホテルに向った。

 厳重なボディーチェックなどを受けた後、「超立派」(笑)な会議室に通されたが、結局大臣は時間が取れないということで会えなかった。それでも、外務省の外務審議官に先の要請書を手渡し、必ず各国大臣に渡してほしいと訴えた。そして夕方、確かに各国大臣に渡したとの連絡が外務省よりあり、翌日の毎日新聞などで報道された。

 夜は、ウォルデンさん、カンさんを囲んでの交流会がてら、9月にカンクンで行われる第5回閣僚会議に向けての取り組みの要点や、今回の東京行動を通じてできたネットワークをどうつなげていくか、などを話し合った。


■2月16日パフォーマンス&デモンストレーションなど

 2月16日午前9時。雨が降りしきる中、私たちは帝国ホテルの目と鼻の先にある日比谷公園に集合し、パフォーマンスを行った。すでに公園内は警備にあたる警官でいっぱい。そうした中を集まった30人ほどが「命とくらしは売り物じゃないぞ~」と横断幕やプラカードを持って帝国ホテルへ。

続いて、有楽町マリオン前での街頭宣伝、午後に入りデモを行った。雨がいっそう激しくなったたが約80人ほどが集ま、そのまま30分ほどの集会を持って銀座の街に出た。

 大雨の中声だけは元気に、「密室で世界のルールを決めるな」「命とくらしは売り物ではな~い」「貧困のない世界を作ろう」「WTOのない世界を作ろう」「平和と人権のグローバリゼーションを」「米国のイラク戦争を止めよう」――などと叫び続け、1時間ほどで解散地点の日比谷公園に到着。韓国のカンさんから「参加者は少なかったけれど、それに負けないみなさんの真剣な行動に感銘しました」との言葉をいただいた。

 以上、激動の?3日間の報告と、それに至るまでの経過をご報告させていただいた。今回の東京行動に賛同したNGO、消費者団体、農業団体、労働組合など30団体を軸に、WTOに異議申立てする運動のネットワークが確実に広がっていくことを予感させる連続行動となった。(田中徹二/ATTAC Japan事務局長)

関連サイト
ATTAC Japan
E-mail:attac-jp@jca.apc.org  FAX:03-5684-5870(アタック宛)

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投稿者: ViVa! 編集部  2003年03月02日 17時05分