[ここから本文]

市民活動スクランブル

このコーナーでは、さまざまな分野で活躍するNGO・NPOなどの 市民団体・非営利団体の活動やイベント、最新動向をお伝えするコーナーです。 専門家、ジャーナリスト・ライターによるレポートや、団体・活動家自身による 報告をもとにお届けします(現在データ移行中です。全コンテンツはこちらから)。

2003年07月05日

環境系若手社会人ギャザリング

[ 環境 ]

エコ・リーグ&YEN、「環境」をテーマにした若手交流会 
<2003年6月8日、東京・国立オリンピック記念青少年総合センター>

プロジェクト分科会の様子
プロジェクト分科会の様子
環境に関心のある社会人を対象とした「環境系若手社会人ギャザリング」が、エコ・リーグ主催、YENと「環境」をテーマにした若手交流会の共催で行われた。主催団体らはいずれも環境に関心を持つ若者のネットワークや集まり。ギャザリングには主に20~30代の社会人約60名が参加し、会場は早くからにぎわっていた。

■目指すのは「広く深く」て「次につながる」きっかけづくり

 この交流会の実行委員長は、環境コンサルタント会社に勤務して3年目の生田雄一さん。「環境に関心のある若手社会人の交流会はあったけれども、広く浅くの付き合いが多くて次につながらないことを実感していたため、そうではないもう少し深い交流、名刺交換プラスアルファの、広くて深い今後につながる交流のきっかけにしたかった」と今回の企画理由を話す。

 今までにも交流会を企画し、いろいろな業界・業種問わず環境意識がある人を集めることには成功してきたものの、その場限りで終わってしまって次につながらないことに悩んできたという。そこで、今回はギャザリングの中心としてプロジェクト分科会を企画、様々な活動を実際に行っている人を囲んで情報共有を行ったり、アイディアを話し合ったりする場を設定した。

分科会は全部で12あり、そのうち5~6の分科会が平行して行われる時間が4回設定され、参加者はそのつど希望プロジェクトを選んで参加できる方式。オフィスで使う新しい環境グッズを考える「エコオフィスグッズ選手権」から、法政策を考える「環境権プロジェクト」「緑の政策プロジェクト21」といったものまで幅広い活動が紹介され、各回ともそれぞれのテーブルで活発な意見交換が行われていた。

出展プロジェクト分科会一覧
出展プロジェクト分科会一覧
※出展プロジェクト分科会一覧
エコオフィスグッズ選手権
環境コミュニケーション現場の声プロジェクト
環境権プロジェクト
研究発表・意見交換会
こまめプロジェクト
渋谷Flowerプロジェクト
My Bottle Campaign
CSR(企業の社会的責任)研究会
緑の政策プロジェクト21
時間管理術共有プロジェクト
留学・再就学相談会
地球とコラボ♪プロジェクト

このギャザリングで受付をしていた、YENのメンバーで現在は環境アセスメントなどを行う会社に勤務している女性は、「環境問題には小さい時から関心があり、何かしたいと思い続けていたものの、何をしたらいいのかわからなくて大学時代は特に活動はしていなかった」そうだ。それが、会社に入って同期からYENのことを聞いて参加したのをきっかけに一転したという。

「YENでは、環境問題に関心のある仲間がたくさんいて、大学時代から活動している人も多い。こういうサークルがあることを大学時代に知っていたらやっていたのに・・」と残念そうに話してくれた。

■専門外の人にもわかりやすく・・環境系研究発表会

若手研究者による研究発表会
若手研究者による研究発表会
 今回のプロジェクト分科会のうちで異色だったのは、「環境」を切り口とした、分野横断的な若手研究者による研究発表会。

これは、専門を持った学生・研究者が、専門外の人にも分かるように発表を行って意見交換を行うことを目的としたもので、企画したのは農学系大学院修士2年の加藤靖之さん。昨年2002年10月に第1回目を行って50名弱の参加を集めたのに続く2回目の開催。今回の発表者は、MLなどでの参加の呼びかけに応えた文系と理系の大学生、大学院生ら5名だ。

発表を行った1人、気候変動について研究を行っている博士課程2年の原田千夏子さんは「温暖化のことをあまり知らない人に、じゃあ実際どう思っているの?と聞いてみたかった」と参加の動機を話す。「研究を行っても現時点で何%温暖化するというようなことは断言できないし、それが難しいところ。ただ、このままだとこんな風になる、とかいう予測の情報公開が必要であるとは感じている。知られていないことをそのままにしておくのではなくて、もっと知らせるように研究者側も努力していかないといけないと思う」とのこと。

ただ、実際には研究者側に情報発信の大切さを考えている人がどのくらいいるのかという疑問も口にしていた。

■夜になっても話は尽きず

 夕食をはさんでプロジェクト分科会は2回ずつ計4回行われ、午後一番に始まったギャザリングが終了したのは21時前。それでも話が尽きないグループがそこかしこに見られ、会話に花が咲いていた。ある参加者は、「人脈ができたので参加して良かった。日本もまだまだ捨てたものじゃないと実感できた」と話してくれた。

 生田実行委員長は「具体的なテーマ・アクションなど、既に一つの形としてあるものを提供することで、そこに継続して参加することもできるし、もしくはそれを参考にして他のアクションに展開することでもいい。とにかく、何か次につながることを目指していきたい」と力説した。
「広く深く」を目指したこのギャザリング。各プロジェクトや参加者の今後の動向に注目したい。

(野口朋子/インフォメーション・プランナー)

ギャザリング共催団体の紹介
 「環境」をテーマにした若手交流会・・・環境に関心のある大学生・社会人を対象としてほぼ半年毎に開催されている。過去4回行われ、毎回100名程度の参加者を集め、幅広い交流ができる企画として成功している。
 YEN・・・こちらも環境に関心のある若手社会人中心のグループだが、顔の見える関係の中で活動をしている。2ヶ月に1度の定例会と、YEN内部のプロジェクトごとのミーティングを随時開催している。ちなみに、今回紹介されていたプロジェクトのうちいくつかはYENのプロジェクト。
全国青年環境連盟(エコ・リーグ)
1994年8月に発足した環境NGOで、メンバーは10~20代の青年。専門分野、性別、地域、年齢、職業などに関わらず、それぞれが自分にできることを見つけ、環境問題解決に向けて活動している。

関連サイト
全国青年環境連盟(エコ・リーグ)

YEN


一覧ページへ戻る

投稿者: ViVa! 編集部  2003年07月05日 14時37分