[ここから本文]

市民活動スクランブル

このコーナーでは、さまざまな分野で活躍するNGO・NPOなどの 市民団体・非営利団体の活動やイベント、最新動向をお伝えするコーナーです。 専門家、ジャーナリスト・ライターによるレポートや、団体・活動家自身による 報告をもとにお届けします(現在データ移行中です。全コンテンツはこちらから)。

2003年11月11日

障害があっても仕事はできる!社会福祉法人の挑戦 

仮設店舗
仮設店舗
<2003年11月3日、東京都練馬区 >

 「本日最終日です。いらっしゃいませ!」揃いの衣装に身を包み、大声で行きかう人々に声をかけています。この人が障害者であるということは言われない限りわかりません。西武鉄道練馬駅の1階で地域特産品を販売する仮設店舗でのできごとです。

■仮設店舗で特産品を販売

 この仮設店舗は練馬区内に身体障害者療護を運営する社会福祉法人「創生」が5日間限定で出したもの。理事の岩城さんにお話をうかがってみました。

 「知的障害者の労働というと単純な作業が多く、不況だと仕事量が減ってしまいます。知的障害を持っていたってきちんとした仕事ができる。それを見せたいために店舗という形でアピールしたいんです」力強く話されました。販売員の方々はヤマト福祉財団で4日間の研修を受けたそうです。

販売商品
販売商品
■売り上げ目標達成のコツ

 「当施設で製造しているお皿等は商品単価が低く、出店するための日々の売上目標にこれの販売だけでは遠く届きません。そこで秋田県岩城町の協力を得て玄米を買い、障害者の方に精米してもらい販売することにしました。これなら単価も高いですからたくさん売れば目標達成も可能ですよね」となかなかのアイデアを聞かせてもらいました。岩城さんは加えます「秋田県はお酒、きりたんぽ等の特産品で県庁あげて私達を支援してくれました。秋田県は障害者にやさしい県であることもアピールしたいですね」

比内鶏のくんせい卵
比内鶏のくんせい卵
 11月3日の午後にはもうお米はすっかり売り切れてしまい、目標達成はできたと嬉しいお話。特産品など品質が良いものを仕入れ、障害者の強みである「ていねいな仕事」で製品化することで、差別化を図りながら雇用を確保しようというこの試み。長引く不況で障害者雇用が冷え込みを見せる中、チャレンジ精神に溢れた取り組みとして注目されます。 私も、秋田名産の地鶏「比内鶏」のくんせい卵を買って、食べてみました。どことなくハートがこもった味がしました。

(佐藤成臣/Viva! 編集委員、トラベルライター)

関連サイト
<社会福祉法人 創生> 練馬区土支田3-4-20 Tel 03-3978-0801

・財団法人 ヤマト福祉財団

・秋田県由利本荘市(旧 岩城町)


一覧ページへ戻る

投稿者: ViVa! 編集部  2003年11月11日 16時13分