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市民活動スクランブル

このコーナーでは、さまざまな分野で活躍するNGO・NPOなどの 市民団体・非営利団体の活動やイベント、最新動向をお伝えするコーナーです。 専門家、ジャーナリスト・ライターによるレポートや、団体・活動家自身による 報告をもとにお届けします(現在データ移行中です。全コンテンツはこちらから)。

2004年02月21日

CAT/NPOが運営する環境のテーマパーク

CATの総合案内
CATの総合案内。まさに環境のテーマパーク。
 イギリス・ウェールズにある CAT(Centre for Alternative Technology, Machynlleth, Wales, UK)は、NPOが運営する環境テーマパークとして世界的に有名です。その取り組みについて、3年前にCATを訪れた国田真紀子さんに、CATのホームページからの最新情報を交えて紹介してもらいます。





■生活変える代替システムを展示・提供

ケーブルカー
乗客の重さと水力で動くケーブルカー
 CATは1974年に設立された、NPOが運営する環境のテーマパークです。名前の通り、代替システムを探求し、公開することによって、人々が生活の中で前向きな行動を起こせる選択肢を提供していて、自然エネルギー、建築、緑、農業、リサイクル、アート、遊び、物品販売など、多種多様な展示やコーナーがあります。そして、その工夫やユニークさは施設の至る所で感じられます。

 まず、CATはマキンレスという駅から5kmほどの所にあるのですが、駅にはレンタルサイクルがあり、車でなく自転車で来場した人は入場料が半額になる特典があります。

 また、入場券を買った後は、急斜面をケーブルカーに乗って上がっていくのですが、そのケーブルカーは乗客の重力と水力だけで上がる仕組みになっています。つまり、使用する水力も、その時の乗客数によって自動的にバランスを取って変わる仕組みになっているのです。そしてこの水は川の水を使用しているため、移動のためのエネルギーを投入することはなく、費用もかかりません。

風力発電
風力発電
太陽光電話ボックス
太陽光電話ボックス
 ケーブルカーで上がっていくと、右手に山にある素材だけを使った家があります。ここでは雨水がトイレの水として利用され、排泄物はし尿と便に自動的に分別され、コンポスト化され、花など食用以外の植物を育てるための肥料として使われる仕組みになっています。このほか、ソーラーパネルや風力発電などもあり、常にメンテナンスが行われています。





■生産から消費のサイクル通じ食の大切さを実感

  CATが提案している仕組みの中で私が一番関心を持ったのは、“FOOD SOCIETY”のコーナーです。「食は日々必要なもので、持続可能性という意味では大切な位置を占めている」とCATの方々は考えているそうです。

CATでとれた有機野菜
CATでとれた有機野菜
 そこでは、まず紙や葉、新聞紙やダンボールが堆肥になる様子を三段階位に分けて見せたり、ミミズを入れることでの変化を見せます。その後に、その近くで実際にできた堆肥を使って野菜を作っている様子や、近くのレストランでできた野菜を使って料理を提供していること、そして最後に、残飯を鳥が食べるまでの過程を伝えます。

 「食べ物を残さず食べなさい」と言葉で教えたり、「食べ物の大切さや物の循環」について何時間もかけて話したりすることも大事ですが、CATの“FOOD SOCIETY”で、私は食の大切さをより明確に感じ取れる瞬間を味わうことができました。

堆肥 「環境の大切さ」が騒がれて久しくなりましたが、「では実際にどうすれば良いのか」、「何ができるのか」がまだ明確に伝わっていないように感じます。そして、生活者である私達も、どんな方法があるのか分かっていないことが多いのではないでしょうか。

 イギリスと日本では制度面等を含めて違う部分も多いかと思いますが、CATの先進的な取り組みは参考になります。ご関心をお持ちの方は、是非 CATのホームページを訪れてみてください。

(国田真紀子/NETS=環境NPOネットワーク)

関連サイト
CAT


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Posted by staff at 14:07