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市民活動スクランブル

このコーナーでは、さまざまな分野で活躍するNGO・NPOなどの 市民団体・非営利団体の活動やイベント、最新動向をお伝えするコーナーです。 専門家、ジャーナリスト・ライターによるレポートや、団体・活動家自身による 報告をもとにお届けします(現在データ移行中です。全コンテンツはこちらから)。

2004年05月09日

“Volunteering in Canada!"――カナダ・ボランティア事情 その3 エバーグリーンのアースデイイベント「Dig in Canada!」体験記

公園の入口
公園入口 『アースデイイベント』の横断幕
 私は2003年9月からワーキングホリデーでカナダに来ており、現在(2004年4月)は、西海岸の代表的都市バンクーバーに滞在している。先日、都市に自然を取り戻そうと活動しているNPOのエバーグリーンが主催する植林イベント「Dig in Canada!」にボランティアとして参加してきた。

■ゴミ廃棄場が公園に

 今回のイベントは4月22日のアースデイにちなんだもので、バンクーバーで行われるアースデイ関連イベントの中では最も大きなものだという。今年で4回目になるこのイベント、今回は日本でもおなじみのスターバックス・コーヒー、オーガニック食品等のデリバリーを行うSmall Potatoes Urban Delivery、そしてバンクーバー市がスポンサーになっている。

 朝9時過ぎ、バンクーバーダウンタウンから電車とバスで約40分の所にある、会場となる公園のEverett Crowley Parkに到着。風は少し冷たく感じるものの青空で、植林日和という感じ。まずは公園入口にあるテントでボランティアのチェックインを行い、Evergreenのロゴの入ったTシャツと公園内の簡単な地図を受け取った後、他のボランティアと合流してテントのセットアップなどに取り掛かった。

 1944~1966年にはゴミ廃棄場だったものが、地域住民による強い働きかけにより1987年に公園として認められることになり、現在はバンクーバー市内で4番目に大きな公園になっている。

  この公園の植物はほぼ自然発生したものだが、場所によっては本来の生態系にはなかった植物が入ってきているため、生態系修復に向けて植林などの努力が続けられている。今回のイベントで植林されたのは、スギ、ヤナギ、トウヒ、スモモ、水芭蕉などを含む15種類以上の植物で、その総数は約700本とのこと。植林場所は公園内に6ヶ所設定されており、れぞれの場所に適した植物が選定されていた。

■植林作業あれこれ

作業する子どもたち
いきいきと作業する子どもたち
 今日の私の仕事はRestoration Station Leaders and Planting Assistants(修復場所でのリーダー兼植林アシスタント)。植林場所で参加者が行う植林を手助けすることになるので、事前にその方法について説明を受ける。どの程度の深さと広さで地面を掘るのか、土をどの程度被せるか、その後には水をやるように、などの実際的な注意から、たくさん植えることよりも適切に植林をすることの方が大事なので丁寧に作業してほしい、などの配慮まで指導を受けた。

 また、植林と同時に雑草取りも行うため、どの植物が雑草で、どの植物は残すのかという説明も行われる。その後、植林場所ごとにグループリーダーとボランティアが振り分けられて担当場所に向かった。私の担当は日当たりの良い開けた場所で、そこには5本のPacific hawthorn(サンザシ)とやはり5本のRed-flowering currant(ブドウの1種)が割り当てられている。


パフォーマーが楽しませてくれる
植林の合間にパフォーマーが楽しませてくれる
 近くに住む女子高生アンジェラをグループリーダーに、台湾からの留学生の姉妹2人と一緒に活動することになった。小さい頃からこの公園で遊んでいたというアンジェラは、ここが大好きで、今日のイベントに参加できてとても嬉しい、楽しみだと話す。

 11時に入口付近の広場でオープニングセレモニーが行われた後、いよいよ植林開始。参加者はまず植林のワークショップに参加して基本的な植林方法を学んでから、各植林場所に振り分けられてやってくるという仕組みだ。

  参加者は家族連れが多く、その他にガールスカウト、ボーイスカウト、学生の集団などといった感じ。私達の担当する場所でも小さな子供がスコップを持って一生懸命に穴を掘っていたり、植林と同時に雑草の除去作業を学生の集団が行ったり。私達ボランティアも彼らを補助しつつ、一緒になって作業を行う。

ミュージシャン
空の下で演奏するミュージシャン
  私はブラックベリーの除去を主に行っていたのだが、トゲがすごくて軍手をしていても四苦八苦。参加者達も腕や手に切り傷をたくさんつくりつつ作業を続けた。

 途中で休憩する際には、スポンサー提供によるコーヒーやスナックでリフレッシュ。また、今日のイベントにはミュージシャンやパフォーマーの参加もあり、彼らは公園内を巡回しては参加者の邪魔をして(?)楽しませている。

■Gets your hands dirty!

 最初は寒いくらいだったのが、お昼を過ぎる頃には太陽が眩しく照り付け、みんな汗だくになって15時過ぎまで作業を続けた。最初はブラックベリーが茂り、数年前に植林したという木々の姿も見えなかったのだが、終了時にはかなり見通しが良くなっていて「作業をした!」としみじみ。Evergreenの担当者によると、今日のイベントに参加したのは約1000人以上、ボランティアは約70人にもなるという。

ブラックベリーの山
作業後にはブラックベリーの山が
 今回、私は、「Gets your hand dirty!(手を汚そう)」をキーワードに植林や雑草の除去活動を体験したのだが、実際に作業することによって身近にある自然により興味を持つきっかけになることを実感した。それに、自分達で植えた植物の成長は気になるもの。機会を見つけてまた公園を訪ねてみよう。

■Evergreenについて

 最後に、今回のイベントを企画したエバーグリーンについて簡単に紹介する。エバーグリーンは1991年に設立された非営利団体で、「都市に自然を取り戻そう」という活動を行っている。トロントとバンクーバーに事務所があり、スタッフは20人。主な活動領域として、Learning Grounds(学校)、Common Grounds(公共)、Home Grounds(家)の3つを設定している。Learning Groundsでは学校に自然を取り戻す活動を、Common Groundsでは公園や公共地域の自然を保護したり、修復するような活動をサポートし、一番新しいHomeGroundsでは、家庭でできる環境に配慮したガーデニングをサポートしている。

関連サイト
エバーグリーン(Evergreen)

Everett Crowley Park

The Vancouver Board of Parks and Recreation

Starbucks Coffee Company

Small Potatoes Urban Delivery


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Posted by staff at 16:58