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市民活動スクランブル

このコーナーでは、さまざまな分野で活躍するNGO・NPOなどの 市民団体・非営利団体の活動やイベント、最新動向をお伝えするコーナーです。 専門家、ジャーナリスト・ライターによるレポートや、団体・活動家自身による 報告をもとにお届けします(現在データ移行中です。全コンテンツはこちらから)。

2004年07月19日

あなたにもできる!地球温暖化と省エネ対策/足温ネット

[ 環境 ]

家庭内で消費される電気の約3分の2が4家電によって消費されている 地球温暖化などの環境問題が深刻化の度合いを増していることは、動かしようのない事実である。また、その原因をたどっていくと、私たち自身の生活や産業活動に伴う資源、エネルギーの消費に行き当たる。しかし、目に見えず、実感しにくい地球環境の悪化を食い止めるために自分たちの生活を制限するのはなかなか難しい。東京・江戸川区の環境NPO「足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ」(足温ネット、奈良由貴代表)は、イメージ先行になりがちだったかつての省エネ手法にこだわらず、データに基づいてライフスタイルを少し変えるだけで、がまんしなくても工夫次第で誰もが普通に暮らしながら環境保全に貢献できるということを、活動を通じて証明し、提案している。


■「省エネは我慢・忍耐がつきもの。」それってホント?

 私たちの生活や産業活動に伴って排出されるCO2などの増加が地球の温暖化を招き、世界各地で海面上昇などの深刻な環境問題を引き起こしていることは、多くの人が知識としては知っている。しかし、いざ自分が日々の生活でどれだけの資源やエネルギーを消費し、CO2を排出しているかと問われれば、それに答えられる人はほとんどいないだろう。

 では、実際のところ私たちは、日常生活の中でどれだけのエネルギーを、どんな用途に消費しているのだろうか。足温ネットが(財)省エネルギーセンターの調査をもとに試算した結果からは、家庭内で消費される電気の約3分の2が、エアコン、冷蔵庫、照明、テレビの4種類の家電製品によって消費されている事が分かった。 なかでも冷蔵庫は一日中電源オンであるため、家庭全体の消費量に占める割合は多い。

 このため、家庭で省エネルギーを達成するには、これら4家電の電力消費量を減らすことが確実で、早道である。しかし、今に至るまで省エネとして励行されている、スイッチをこまめに切るなどの対策は、生活をある程度制限することを求められるためなかなか取り組みにくい。加えて、自分が行っている省エネの効果が目に見えにくい点も長続きしない原因になっている。

 工夫次第で省エネは楽しい~省エネ家電買い替え事業の発想法そこで、東京の江戸川区で地域を拠点とした温暖化対策に取り組んでいる足温ネットでは、こうした調査結果などのデータを基に、今使っている大量にエネルギーを食う家電を、新型の省エネ型家電に買い換えれば、普通に生活しながら、無理せずに省エネを実践できるのではないかと考えた。  それが「省エネ家電買い替え事業」である。

 同事業について、足温ネット事務局長の山崎求博さんは次のように語る。

 「冷蔵庫買い替え運動のきっかけは、まず、省エネルギーに対するイメージを変えることでした。今までの私たちの省エネに対するイメージは、データによる裏づけもなく、極めて非合理的なものでした。そうした省エネに対するイメージの貧困さを払拭し、省エネはもっと可能性のあるものなんだよ、と伝えたいと考えたのです」

 足温ネットでは、市民向けにワークショップ型の省エネゲームを開発し、各所で行っているが、そこでの試算の結果、現在の家庭では省エネ型製品の導入によって、少なくとも40%もの省エネが可能であることが分かった。

 具体的にどのくらい違うかというと、例えば照明を白熱灯から電球型の蛍光灯に変えると、消費電力は5分の1、寿命は8倍になる。テレビでも実は半分近くまで省エネできるのだとか。

■活動成果をいかに広めていくかが課題

ワークショップの様子
ワークショップで参加者と話す足温ネット代表の奈良由貴さん
 今年5月、江戸川区で行われた足温ネットの省エネワークショップに参加した。ゲームは4~6人のグループに分かれて、それぞれが一家族になったつもりで、省エネ家電の買い替えをシミュレーションし、最終的に10~20年間でどれだけCO2を削減できるかを競うというもの。このように地球温暖化などの環境問題を、身近な視点で、かつ楽しみながらもまじめに考えることができる試みは新鮮だった。

 足温ネットが行っているさまざまな取り組みを見ると、省エネと言ってもその形は一つではないということが分かる。ほんの少し工夫するだけで、今の生活のスタイルやレベルを維持したまま、無理せずに省エネできる。反対に言えば、形はどうであれ、誰もが自分の身近なところでエネルギーとの付き合い方を変え、暮らしの中で温暖化対策に取り組むことができるということだ。

 今後の活動について山崎事務局長は、「これまでもマスコミなどにリリースしてきたのですが、取り上げ方が小さいこともあって、地元江戸川区を始めとして市民側の反応が今ひとつでした。これから、活動の成果をどれだけ世間に広めて行くことができるかが課題です」と話す。

 まずは、足温ネットなど専門のNGOによる取り組みを参考にしながら、市民一人ひとりが自宅の家電製品をチェックしたり、買い替えの効果を試算してみたりすることが、身近なところからできる省エネへの第一歩だろう。

(高井彩/ViVa!コンテンツサポーター


関連サイト
足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ(足温ネット)


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投稿者: ViVa! 編集部  2004年07月19日 16時48分