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140人のボランティアスタッフからなる「NPO法人花咲き村」は、東京都の中でも広大な自然を擁する日の出町が活動拠点。都心に近いため、週末だけ田植えを手伝いに来る自然が好きな会社員なども多い。森林再生から田んぼづくり、福祉まで、参加できる活動の間口の広さも魅力の一つだ。都心に近い大自然の中で、今すぐはじめられるボランティア活動を紹介(環境goo「Let's!環境ボランティア」)。
<目次>
(「Let's!環境ボランティア」は、ViVa!が取材、執筆し、環境gooに提供したコラボレーション・コンテンツです)
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第38回 ふれんどしっぷASIA(2004年11月20日掲載)
2004年10月16日、横浜の産業貿易センターで行われた、「横浜国際協力まつり2004」に行ってきました。今年で8回目を迎え、参加団体90を超える大型イベントの会場は大変な盛況で、途中でお祭りを思わせる踊りが披露されるなど、熱気で溢れかえっていました。私は今回、参加者として楽しむとともにいくつかのNGOの話を聞いてきました。その中から、若手スタッフを中心に、少人数ではあるけれどひたむきに活動している「ふれんどしっぷASIA」という団体の活動をご紹介します。
■ふれんどしっぷASIAってどんな団体?

子どもたちの笑顔が元気をくれる(フィリピン・マドリクト村で) ふれんどしっぷASIAは、タイ・フィリピンの人々を対象に、フェアトレードなどによる生活支援とその体制づくりや、教育を充実するための奨学金支援、ボランティアのサポート、ネットワーキングなど、さまざまな活動を行っている国際協力NGOです。
彼らが支援活動を始めたきっかけは、大学時代にゼミの活動の一環としてフィリピンにスタディーツアーに行った時に、現地の人たちの心の優しさに触れたことが始まりです。
団体の成り立ちとしては、1991年に「ほづみ会青山」というタイ支援プロジェクトを開始し、そこからタイ・フィリピン支援活動の協同体制として「ふれんどしっぷASIA」をスタートさせました。その後、大学の先輩が関わっている団体の人脈などを通じて、現地の支援NGOとも連携し、活動内容を広げてきました。
現在中心となって活動しているスタッフは約10名で、そのほとんどが社会人です。活動を進める上で気をつけていることについて、副代表の津田めぐみさんにお話を伺いました。
「現地の人たちとの文化や生活習慣、時間やお金に対する感覚などの違いに戸惑うことも少なくありませんが、基本は相手に合わせるようにして、日本の私たちの価値観を相手に押し付けないように配慮しながら活動しています」。
■フェアトレードの大変さ

現地の人がこころをこめて作ったぬいぐるみ 主な収入源となっているフェアトレードでは、現地の人々による手工芸品を作り、それを日本で販売することで、タイ・フィリピンの奨学金提供を行っています。津田さんによると、現在19人の奨学金支援をしていて、このフェアトレードの収益金で現地のNGOの給料をまかなっています。
問題点としては、現状では、ふれんどしっぷASIAが行うフェアトレードの売り上げが全ての収入源になっていて、現地の人たちが完全に自立できていないため、それを改善していきたいそうです。
また、活動基盤については、「自分達で専用のオフィスを持つことができないため、このように(イベントで出展しても)品物を保管する倉庫がなく、自宅に持ち帰るという状況です。また、フリーマーケットに出展することも多いのですが、フリマだと値下げ交渉をされてしまい、なかなか資金を集めることができないのが現状です」と話していました。
同団体に限らず、多くの日本のNGOやNPOでは、資金上、個人兼自宅としてしか活動場所を確保できず、活動の障害となっている場合が多いようです。フェアトレードをする以前の問題として、NGO活動をする上でのインフラ整備が、活動の発展を阻んでいる部分が多いように思います。
■新しいことへのチャレンジ~奨学金支援から車椅子楽団の招待まで

車椅子楽団の来日公演をサポート ふれんどしっぷASIAは、フィリピンではマドリクト村やネグロス島などでの奨学金支援、ヘルスケア支援、ストリートチルドレン支援を柱として活動していて、定期的にスタッフが現地に行き、視察をしています。
また、タイではこうした活動に加えて、北部高地民の子どもが平地の学校に通うための生活寮の支援や、日本へ出稼ぎに出かけ、タイに帰国した女性達の精神面や生活面のサポートを行っています。
一方、日本では、現地での活動を支援するためにフェアトレード部を設置し、現地の人々がつくった手工芸品を日本で販売したり、交流の場として、現地の人々にメッセージを書く「手紙を書こうプロジェクト」や、現地の子供たちに絵本を英訳して贈る、「絵本翻訳プロジェクト」などを行ったりしています。
さらに、こうした定番のプロジェクトだけでなく、新しい活動へのチャレンジも行っています。中でも注目されるのが、2003年5月に行った、フィリピンの車椅子楽団ロンダリア・オン・ホイールズ(ROW)の来日公演です。
ROWはもともと、身体に障害を持っている人たちが「障害に負けない」ため、25年前に始めた音楽活動で、現在は「人のために演奏する」音楽活動へと変わっています。今回来日した際には、明治学院大学や高校など、全国数カ所で公演を行いました。
■初志貫徹~さいしょの気持ちを大事に~
ふれんどしっぷASIAの活動でもう一つ注目すべき点は、スタッフたちが大学卒業後、社会人になってからも継続性とミッションをしっかり持って活動を続けていることです。
同団体のウェブサイトの冒頭には、このような一文があります。
「フィリピン・タイの人たちと出会い、私たちは『わかちあう』ことを学びました。彼らの心の温かさ、優しさに触れ、私たちもそのような人間になりたいと感じました。フィリピン・タイの人たちから元気や笑顔をもらいました。 彼らからいろいろ教えてもらった私たちは私たちにできることをやっていきたいと思っています...(中略)...わたしたちのテーマは『わかちあい、ともに生きる』です。」
こうして、発足当初の気持ちを持ち続けていることが、継続した活動の秘訣なのでしょう。それでも、現在はボランティアの学生が一人しかおらず、来年からは社会人のメンバーだけになるため、時間的な制約が増えて継続性に不安を抱えているそうです。
私自身学生時代に、学生向けに市民活動を伝えるNPOをやっていたので分かるのですが、イベント一つ行うにも、資金繰りや継続性、さらには自分の時間との兼ね合いも考えてやっていくことは相当の根気が必要で、結構苦労するものです。
また、学生時代はお金こそないものの時間は豊富にありますが、いざ社会に出て働きだすとそこまでの時間は取れませんし、メンバー全員が常にフルに動ける訳ではありません。
私は、社会人3年目になってようやく、ViVa!コンテンツサポーターをはじめ、いくつかのNPO活動に参加し始めることができました。卒業後も市民活動を続けていきたいという思いがあったのと、社会に出てからもNPO活動を続けている人たちとの出会いが大きかったと思います。
でも、NGO/NPOやボランティアに取り組みたくてもそのチャンスがないという人や、仕事に追われていてなかなか参加するきっかけが見つからないという人はたくさんいると思います。
同団体のような活動がより多くの人々に知られることで、学生や、また若手の社会人が参加したり活動したりするチャンスが広がり、勇気を与えることにつながると思います。
寄付という形で応援するのもよし、英語を生かしてサポートするのもよし、現地の人たちが心をこめて作ったぬいぐるみを買うのもよし。一人ひとりの気持ちやスタイルに合った仕方で参加、活動してみてはいかがでしょうか。
(高井彩/ViVa!コンテンツサポーター)
※法人で寄付をしてくれる人も募集中 (学用品やスポーツ用品など)
○フィリピン・サポート
振込先(郵便振替口座)
口座番号:00240-3-58898
加入者名:フィリピン友情基金
○タイ・サポート
振込先(郵便振替口座)
口座番号:00150-5-601875
加入者名:ほづみ会青山