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市民活動スクランブル

このコーナーでは、さまざまな分野で活躍するNGO・NPOなどの 市民団体・非営利団体の活動やイベント、最新動向をお伝えするコーナーです。 専門家、ジャーナリスト・ライターによるレポートや、団体・活動家自身による 報告をもとにお届けします(現在データ移行中です。全コンテンツはこちらから)。

2005年03月29日

メディア・ビオトープの造成にむけて/JCAFEサロンレポート

第4回JCAFEサロン「メディア・ビオトープの造成にむけて」レポート

第4回JCAFEサロンの様子 メディアやコミュニケーションの環境に関する「メディア・ビオトープ」という隠喩の体系を提唱されている水越伸さん(東京大学助教授)をスピーカーにお招きして、第4回JCAFEサロン「メディア・ビオトープの造成にむけて」を開催し、市民メディア活動やリテラシーに関心のある約20名の方々に参加していただきました。

 「メディア・ビオトープ」を簡単に説明すると、テレビや新聞といったマスメディア(水越さんの隠喩を借りると「杉の木」)の陰に隠れて日の当たりにくくなっている小さいながらも多様なメディア活動を、面的につなげていくことでつくられるメディア環境のことです。だからといってマスメディアを打倒しようとするのではなく、マスメディアも市民のメディア活動も含めたメディアの多様性をもった環境のことです。

第4回JCAFEサロン「メディア・ビオトープの造成にむけて」(JCAFEのホームページ)

Posted by http://www.viva.ne.jp/ at 20:20

2005年03月27日

自然を守りたい大学生集まれ!/F.A.Network (Let's!環境ボランティア)

Field Assistant Networkのメンバー自然保護やボランティア活動に関心のある大学生は多いが、どこで何をすればよいかはなかなかわからない。一方、地域で活動する自然保護団体の多くは、慢性的な人手不足や財政難に悩んでいる。Field Assistant Network(F.A.Network、小日向勇哉(おびなた・ゆうや)代表)は、大学生のマンパワーとネットワークを活かして、自然保護の現場で必要な支援を提供することを目的に活動している、ボランティアネットワークだ。(環境goo「Let's!環境ボランティア」)。

<目次>

・ボランティアのワークキャンプは得がたい体験
・学生と現地の団体等のニーズをマッチング
・多くの世代巻き込むイベント「バードソン」
・コアジサシ守るNPOや子ども国際交流にも参加・協力
・ボランティアは常時受け入れ、つながり強化と人材育成が課題

Let's!環境ボランティア」は、ViVa!が取材、執筆し、環境gooに提供したコラボレーション・コンテンツです

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Posted by http://www.viva.ne.jp/ at 01:47

2005年03月12日

「サステイナブル☆下北沢」 by 高橋ユリカ・その5

元祖「まちづくり協議会」は隣町が発祥の地
~協議会に向けて勉強会「下北沢フォーラム」

<2005年3月14日UP>

街の模型を使った説明「下北沢フォーラム」では、昨年末から勉強会を始めました。立体模型を見ながら、新しい街を考えることも。行政と市民が協力しながら、地域のことを考えていく協議会が望まれます。最近では、そんな「街づくり協議会」は全国各地で設立されていますが、元祖といわれているのが、なんと下北沢のお隣り、太子堂2・3丁目で今に続く「まちづくり協議会」です。その当時を知る木下勇さんがお話をしました。

■道は通るだけのものではない

木下勇さん
05年3月2日、北沢タウンホールにて。木下勇さんは、今では千葉大学園芸学部の教授
木下勇さんは、20数年前の「太子堂街づくり協議会」発足当時、大学院生として「太子堂プレイパーク」設立のために調査・活動をしていました。「まちづくり協議会」発足の発端は、太子堂界隈で、防災のために道路の拡幅工事をするという基本計画に納得できない住民が、白紙から考えたいと言いだしたことでした。まずは、1980年に行政主導で「街づくり懇談会」が発足しましたが、住民間でも様々な意見がでてまとまりません。区のほうから、「住民参加のためには地区の問題を定時的に話し合う場が必要」との提案があり、住民がもっと自主的に運営する場作りへと、「まちづくり協議会設立準備会」を経て、1982年当時、全国でも例をみない「太子堂地区まちづくり協議会」へと発展しました。これをきっかけに世田谷区では、同年、全国に先駆けて「街づくり条例」を制定し、区長に対して街づくりの提案を行うことができるようになりました。

どうして住民の方たちは、4mにも満たない道路を6mにすることを嫌がったのでしょうか。そのヒントは、道路が、通るための道なだけではなく、生活空間として機能しているところにあったようです。木下さんが、「下北沢フォーラム」を発足させた街づくり専門家の荻原礼子さんたちと「子どもの遊びと街研究会」で調査をしたのが、子どもたちの遊び空間でした。それも、3世代にわたる、そのときどきの子どもたち。当時の小学生の親たちは、昭和30年頃に小学生でした。その上の世代は、昭和の初め頃の子どもです。

調査はイラストがたくさん入った本に
本の詳細・購入はこちらから
その昔、家のまわりには、今よりもずっと公共の空間が広がり、ゆるやかに外に向かって開かれた庭でした。道といっても、庭の延長のような気配で、子どもたちは目いっぱい遊び場にしてきました。
4m以下の道は、そんな時代の名残がありますが、6mにしたとき、それはきっと変わってしまうでしょう。そんなことが予測されて続けられた調査は、イラストがたくさん入った本にもなりました。

そして、下北沢については、「公共交通が便利なところで、なぜ、ロータリーが必要なのかわからないですよね。むしろ、小田急線の地下化された跡地を遊歩道にして商業振興をはかったりするほうがいいのではないかと思うのですが」というご提案。

木下勇さんは、梅が丘で、道路の幅を広げようとした計画に反対した住民たちと行政が一緒にワークショップをやりながら、歩道だけを広げるというプランに変更するというプロジェクトに携わったこともあります。「そんな積み重ねから、世田谷区の土木課には都市デザイン室もできましたし、先駆的な自治体になっていきました」。

■「世田谷区は30年前に戻ったのでしょうか…」


懇談会に任せておいたら、情報が公開されなかったと地域の建築家の方。協議会を立ち上げて、行政と一緒に代替案を検討すべきだったと振り返る(梅ヶ丘駅前けやきを守る会)    
        
と、ところが、ちょうどこの日の前日のこと、梅が丘駅前では、住民の人たちが40年前に植えたケヤキをバスロータリーにするために伐採するというプランに反対する住民たちが抗議行動をするという騒ぎになりました。「いやあ、世田谷区は30年前に戻ったのでしょうか・・」と、絶句の木下勇さんでした。

都市計画専門家の司波寛さんからは、歩行者優先の街づくりが、世界の先端である事例がいろいろ紹介されました。「いまや、自動車王国のアメリカでさえ、その流れの中にあります。地域社会にこの道路が必要かどうか真剣に考えてみるべき」と、これまでたくさんの道路作りに携わってきた立場から強調されます。

小林正美教授の著書「東京再生」
本の詳細・購入はこちらから
「下北沢フォーラム」代表の明治大学・小林正美教授は、都市再生における、「その地域らしさ」の重要性に着眼するなど、これまでの画一的な高層化を機軸とする都市計画に警鐘を鳴らす未来的な研究をしています。そんな視点から、数年前から下北沢をフィールドにすでに研究を始めており、勉強会では街の模型を使った説明もありました。

会場からも、さまざまな意見が出ました。車椅子で来て下さった方もあり、「下北沢は道が狭くて歩行者優先になっているので、車が来たときでも、堂々と車椅子でゆっくり行けるのでありがたい」とのこと。なるほど、狭い道路は、かえって、障害者の方も安心して通行できるやさしい道なのですね。

会場には車椅子の参加者も
車椅子の方の感想は貴重ですね。さまざまな立場の方の意見を聞いていただきたいものです
補助54号線道路を作ることに賛成! という老夫婦もいらっしゃりました。「自宅前が細い二間道路なのに渋谷からの通り抜け道になっている。これまで建築規制も受けてきたこともあり、早く道路が出来て欲しい」との希望を述べられました。このことについて、木下さんからは、「大きな道を作らなくても車を抑制することができるやり方もあります。抜け道対策も地域住民でやっていくこともできます。現場を皆で見に行くということも必要ですね」とのこと。

司波さんからは、「実は、大きな道路ができると、その周辺の道路でさらに車が増えるというデータもあります。なるべく、付きあがりにして抜けられないとか、いろいろな仕掛けをドイツではやっています。通過交通は遠回りしなければならないという仕組みもつくっています。今のようなやり方では、ますます車は増えてしまう」との、話も。道路を作れば問題が解決されるというものでもなさそうです。

はじめは憤然と話しておられた質問者の方も、いろいろなアドバイスを聞いてご納得。つまりは、こうした住民のさまざまな悩みを解決に変えていくという話し合いの場も設けられていなかったということです。

市民が望むことこそが、行政にしていただきたいことです。これまでのように商店街に限られた市民ではなく、「さまざまな立場の方たちと意見交換をして、街づくりを再考していただく場が必要。区にもそのバックアップをして欲しい」と、下北沢フォーラムでは、世田谷区に対して3月9日に正式に要望書を提出しました。

                            ※  ※  ※

梅が丘にある羽根木公園の梅林
梅が丘にある羽根木公園の梅林。これも市民がボランティアで植えたのですが、見事な梅園になりました
街づくり部の担当者、辻裕光さんとの話し合いでは、「世田谷区では、街づくりに積極的に参加したい方たちの意見を広く伺うことはやぶさかではない。区が決めたことではなく、これまでの経緯の中で、懇談会が閉鎖的なものになっていた。すべてを白紙に戻すということはできかねるが、住民同士で話し合っていただくべきことなので、懇談会の方たちと相談をして欲しい」との言葉をいただきました。
「素案は3月24日に説明会ですが、それをすぐさま原案にするということはしません」と。

さあ、いよいよ、第二ラウンドに進むことになりそうです。どれだけ本気で「シモキタ」のことを考える協議会、あるいは拡大懇談会を作っていくことができるでしょうか・・・。
地域で新しく参加していただく方も必要ですし、懇談会の皆さんとの話し合いも必要です。さて、どうなっていくことやら~~(^-^

(文、写真=高橋ユリカ・フリージャーナリスト、ViVa!コンテンツサポーター

「サステイナブル☆下北沢」 by 高橋ユリカ
<その1> <その2> <その3> <その4> <その5> <その6> <その7> <その8> <その9>


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Posted by http://www.viva.ne.jp/ at 12:46 | Comments (0)

2005年03月09日

「貧困ゼロ」への挑戦/MDGsから貧困問題を考える

<連載> 「貧困ゼロ」への挑戦
       ――ミレニアム開発目標は誰を幸せにするのか

ミレニアム開発目標(MDGs)から貧困問題を考える

ポベ・キャンペーンのPR風景世界から貧困をなくそうとする取り組みが、国際機関や、NGOなど世界の市民により進められています。これを受けて、日本でも大がかりなキャンペーンが始まりました。今なぜ貧困が問題とされていて、その解決のためにどのような取り組みが行われ、何が課題とされているのでしょうか。

■先進国の開発プロジェクトが途上国の財政を圧迫

2月11日(金)、世界の貧困を根絶するための課題を明らかにし、解決策を考える公開セミナー「ミレニアム開発目標(MDGs)は貧困解決のゴールなのか?」(主催=国際青年環境NGO A SEED JAPAN )が、東京の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されました。


普川容子さん
普川容子さん
このセミナーは、ミレニアム開発目標(MDGs)とはそもそもどういった目標で、貧困が解決されるために先進国は何をなすべきかについて、アジア太平洋資料センター(PARC)の普川容子さん、オックスファム ジャパンの山田太雲さんを講師に迎えて行われたものです。

山田太雲さん
山田太雲さん
普川さんは、債務の視点から見た貧困問題に対する先進国の責任について話し、先進国が途上国への援助の名目で行う大規模開発プロジェクトが、逆に途上国の財政を圧迫している問題などを中心に講演しました。
また、山田さんは、MDGsの概要や意義、そして今後の課題について話しました。
 
 
■自身の力だけでは貧困からは脱出できない

セミナーのタイトルにもなっている「貧困」とは、そもそもどのような状態なのでしょうか。世界で1日1ドル以下の生活をしている人々は、約12億人もいて、この人たちは所得からみて明らかに貧しい生活を送っています。また、妊娠や出産時に死亡する母親は約50万人、小学校に通えない子どもは1億人以上に達していますし、医療や教育を満足に受けることができない人々も、また貧しい状態にあると言えるでしょう。

公開セミナーの様子
公開セミナーの様子

つまり、自分の人生を自分自身の力で設計したり、夢を描いたりすることができず、外的な要因(それも自分の力では解決できないもの)に圧迫されている人々の状態を貧困と捉えることができます。
こうした、貧困などの状況を生み出している原因は複雑で、自身の力だけで脱出できるものではありません。そのため、2000年9月、189ヵ国が国連サミットに集い、世界の貧困の実態について考えました。そして、極度の貧困を根絶することなどをめざして、明確な達成期限を持つ8つの具体的な目標を採択しました。それがMDGsです。

MDGsが掲げる8つの目標は、貧困、飢餓、病気、非識字、環境悪化、女性差別に立ち向かうことを謳っており、なかでも2015年までに世界全体の貧困者数を半減させることを最優先目標の一つに掲げています。

MDGsセンター発行の冊子
MDGsセンターが発行している冊子
そして、この目標の達成を手助けする役目を担うこととなった国連開発計画(UNDP)は、開発途上国への直接的な援助に加えて、2015年とそれ以降までをも見据えた地球的規模の取り組みに着手するとともに、個人、各種機関、公的組織それぞれに対して行動を起こし、役割を果たすよう呼びかけています。

■各国でG-CAP展開、日本でもキャンペーン始動

MDGsに対しては、市民社会や専門家から、「目標の内容が不完全であるのでは」、「セクターごとのこれまでに交わされた国際約束よりも後退している」など、多くの批判や指摘が寄せられています。しかし、内容に不十分な部分はあっても、「貧困削減」という方向に世界を向かわせるためのツールとしては大枠で支持されています。

体の一部に白いバンドを巻く「White Band」キャンペーン
体の一部に白いバンドを巻く「White Band」キャンペーン
そして、MDGsをきっかけに、貧困問題の解消を目指す「グローバルな貧困根絶キャンペーン(G-CAP、The Global Call to Action Against Poverty)」が地球規模で行われています。G-CAPは、草の根やコミュニティベースの組織から、国際的な労働組合、何百もの人権・開発団体、メディアやスポーツ選手等グローバルなネットワークまでが集った連合となっています。

各国の取り組みを見ると、イギリスでは「貧困を過去のものにしよう(the Make Poverty History )」キャンペーン、アメリカでは「ONE」キャンペーン、またG-CAPの共同アクションとして、体の一部に白いバンドを巻く「White Band」キャンペーンなどが始動しています。

日本では、アフリカ日本協議会(AJF)、オックスファム・ジャパン、オルタモンド、CSOネットワーク、日本国際ボランティアセンター(JVC)が中心となり「ポベ。ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーンを、2005年から本格的に開始。具体的な行動として、2月3日に東京の渋谷駅前と財務省前で、対G7蔵相会議に向けた「アドカーアクション」を行いました。

「ポベ。ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーン
「ポベ。ほっとけない世界のまずしさ」キャンペーンのホームページ
同キャンペーンではこれから、さまざまなイベントやメディアの活用を通じて、「貧困」、「格差」に対する問題意識を一人でも多くの人に持ってもらうための普及啓発とともに、市民運動により積極的に参加してもらうきっかけとなるような活動を行っていくとしています。

多くの日本人にとって、貧困は身近には感じられない問題かもしれません。しかし、こうしたキャンペーンを通じて世界の貧困の現状を「見たり」、「聞いたり」した時に、不公平感や不条理などを感じたとしたら、その人は貧困問題を解決するための第一歩を踏み出していると言えるのではないでしょうか。
そして、そうした思いが集まってキャンペーンの原動力となり、市民発の「貧困ゼロ」への挑戦が始まることを期待します(続く)

(文=渡辺圭子、ViVa!コンテンツサポーター、写真=各キャンペーンのホームページ、渡辺圭子)

※ViVa!では、同キャンペーンを始めとする内外の貧困解決のための活動を取り上げていく予定です。ご期待ください

【関連ページ等】
国際青年環境NGO A SEED JAPAN
ポベ。ほっとけない世界のまずしさ キャンペーン
G-CAP:GlobalCitizen.jp フォーラム・サイト
(特活)オックスファム・ジャパン
(特活)アジア太平洋資料センター(PARC)
オルタモンド

【ViVa!関連ニュース】
貧困根絶する解決策考えるセミナー、11日に東京で(終了)
貧困問題の解消めざすキャンペーン始動へ/関連リンク集

「貧困ゼロ」への挑戦
<MDGsから貧困問題を考える><Live 8 Japanコンサート

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