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世界には様々な問題があるのに、視聴率重視の既存のテレビ局では、世界や地域で起きている現実を十分に伝えているとはいえない・・。マスメディアが見落としがちな事柄にも光をあて、インターネット配信している独立系映像メディアであるOurPlanet-TV。同団体は、東京・文京区への事務所移転に伴い、情報発信ができるコミュニティースペース「メディア・カフェ」をオープン。2005年5月21日に一般公開され、交流会が行われた。
■「メディア・カフェ」を情報発信の拠点に
カフェの看板が置かれた建物の入口を入り、薄暗い階段を登って2Fへ。OurPlanet-TVの事務所は奥から2番目だ。中に入ると、本棚で仕切られて半分が事務所スペース、半分には机が置かれ、カフェ・スペースになっていて、思いのほか明るい。
このメディア・カフェは、誰もが気軽に映像制作や編集を学んだり、情報発信を行ったりできるコミュニティースペースで、映像編集に必要な機器や、映像を上映する設備を備えており、ライブ放送も可能だとのこと。カフェ・スペースには、通常のビデオ編集用にパソコンが3台設置されており、編集体験ができるようになっていた。また、部屋の反対側にはプロ使用にも適するパソコンが2台設置されている。

コーヒーや紅茶がセッティングされたスペース 部屋の一画にはコーヒーや紅茶がセッティングされたスペースがあり、本日のコーヒーは、ペルー産と東ティモール産をブレンドしたオーガニックのもの。今後は1杯100円のセルフサービス式になるとのことだが、今日はボランティアの有井嘉奈子さんがサービスしてくれた。
彼女は、OurPlanet-TV代表の白石さんが講師を勤めるフェリス女学院学生で、現在就職活動中の大学3年生。白石さんの授業を受講中で、今日のイベントには「いろいろな団体、会社を見てみようと思って」参加したという。授業を受けてNGO/NPOについて知ったという彼女にボランティアの感想を聞いたところ、「参加者は、何かモノを作っている人が多く、いろいろな人がいて面白い」「いい活動をしているのだから、一般の人にもっと知ってもらえたらいいのに・・」と答えてくれた。
■メディア関連書籍が充実の「メディア・ライブラリー」
メディア・ライブラリー 事務スペースとカフェ・スペースを半分に仕切る本棚は、ジャーナリストで元メディア総合研究所長の故・青木貞伸さんが遺した約1000冊のメディア関係書籍が詰まった「メディア・ライブラリー」(故・青木さんは、テレビ草創期から放送をめぐる問題を中心に批評、提言を続け、「NHKの革命」「メディアの生態学」「次世代メディアを考える」などの著書がある)。
OurPlanet-TVがメディア・カフェを開設するに当たり、メディア関係の書籍を集めたいと周囲に相談したところ、故・青木さんの蔵書が眠っていることを知る人に話しが伝わり、ライブラリー開設の話が実現することになったとのこと。汚れが目立つ書籍を綺麗にして、カフェオープン数日前にどうにか運び込んだという。メディア関連の貴重な蔵書も多いそうだが、まだ整理されておらず、これからデータベース化して活用したいとのことだ(現在は閲覧のみ)。
■交流会は大盛況
交流会が始まる16時に近づくにつれて参加者が次々と集まり、会場は40名以上の人で一杯になって熱気がすごい。あちこちで会話に花が咲いていた。その中の一人、最近ボランティア登録をしたというグラフィック・デザイナーの森田文明さんは、環境や社会貢献の取り組みをしていきたいと思い、最近会社を辞めたという。OurPlanet-TVのことは、環境gooに掲載された代表の小林りかさんのインタビューで知り、興味を持ったとのこと。まだ参加して日が浅いが、今後いろいろと活動していきたいと話してくれた。
事務局長の池田佳代さんによると、常時活動しているボランティアは約40人ほどで、学生が多い。ボランティアは、撮影や編集、イベントの手伝いなどで活躍しているとのこと。また、メディア研究をしている学生をインターンという形で受入れることもあるという。
交流会では、以前募集されたOurPlanet-TVロゴの授賞式も行われた。選ばれたのは、OurPlanet-TVの頭文字であるOとPを組み合わせ、双葉をイメージしたというデザインで、色は緑(図)。2005年にはNPO法人の認証を取得して、新しい事務所に移ったOurPlanet-TVが、このロゴの双葉のように、インターネットにおける市民のメディア発信の中心として、すくすくと育っていくことが期待される。(野口朋子/インフォメーション・プランナー、ViVa!コンテンツサポーター)
<関連HP>
・OurPlanet-TV
・環境goo(エコローグ:OurPlanet-TV 代表理事 小林りかさん)
・メディア総合研究所
・フェリス女学院大学