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市民活動スクランブル

このコーナーでは、さまざまな分野で活躍するNGO・NPOなどの 市民団体・非営利団体の活動やイベント、最新動向をお伝えするコーナーです。 専門家、ジャーナリスト・ライターによるレポートや、団体・活動家自身による 報告をもとにお届けします(現在データ移行中です。全コンテンツはこちらから)。

2005年07月28日

地域で省エネ・温暖化対策実践(Let's!環境ボランティア)

太陽光パネルの取り付け風景NPO法人足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ(足温ネット)の「足元」とは、地域のこと。「ものぐさ」を信条に、市民主体のユニークな地球温暖化対策を考え、地域のなかで実践していく。「楽しいプロジェクトをどんどん考えて、立ち上げていきたい」というかれらの活動には目を見張るものがあり、そのなかには、自分たちの地域のなかで動くことから生まれるフットワークの軽さと、市民が持つパワーそのものが隠されている。

目次

・京都会議で市民の力を見せつける!
・新たな事業展開-市民立発電所の建設へ
・ガマンはいや!―「ものぐさ省エネ」のススメ
・エコタウンの一翼担い地域に根ざしたNPOへ
・環境ボランティアは楽しく、そして続けることが大切

Let's!環境ボランティア」は、ViVa!が取材、執筆し、環境gooに提供したコラボレーション・コンテンツです

ViVa!「市民活動スクランブル」のトップ

Posted by http://www.viva.ne.jp/ at 17:34

2005年07月16日

「サステイナブル☆下北沢」 by 高橋ユリカ・その9

どうして道路をつくるのか~海外の研究者からも注目

都市計画系研究者たちからも要望書提出

下北沢の風景7月16日にシンポ「シモキタらしさの発見~歩くことが楽しい街」が北沢タウンホールで。ハーバード大学で地域に即した都市再生を研究しているピーター・ロウ教授が来日。下北沢を視察して「どうして、ここに道路を造るのか?」と首をかしげました。一方、東京大学都市工学の西村幸夫教授、大方潤一郎教授をはじめ現代の都市計画を担っている研究者たち20名が、世田谷区長と世田谷区都市計画審議会委員あてに地区計画と補助54号線の問題について見直す要望書を提出。


 

 
■シンポ「シモキタらしさの発見~歩くことが楽しい街」7月16日に開催

道路予定地に立つ、ピーター・ロウさんと小林さん、石川さん
道路予定地に立つ、ピーター・ロウさんと小林さん、石川さん
7月10日、ハーバード大学のピーター・ロウ教授が下北沢を訪れました。「下北沢フォーラム」代表の小林正美明治大学教授がハーバード大学客員教授として共に、これまでも赤坂、京島、六本木、日本橋でのスタディを重ねてきています。今回は、慶応大学の石川幹子教授、小林博人助教授らと共に新たなプロジェクトとして事例研究に取り上げることになったもの。

初めて下北沢を訪れたロウ先生は、まずは、北沢タウンホールの打ち合わせ会場から街を眺めます。道路予定地が記された地図に、「なぜ、どうして?」「どんな補助金があって?」と質問を連打。いやはや、説明のしにくい「連続立体交差事業」・・・英語で説明しようとすると、この計画のおかしさがいやまして明らかになるようです。「税金の無駄遣いなんじゃないの?」というご意見。同感です。

蓑原さんの基調講演タイトルは「街の原型~ユートピア的下北沢」
蓑原さんの基調講演タイトルは
「街の原型~ユートピア的下北沢」
街に出たロウ教授は、路地の写真を撮り続けます。路地とコミュニティをテーマに本も書かれており、「町」「丁」の区割りにも大きな関心があるとのこと。地域の自然地形や歴史にも着目をして、その地域らしい都市再生をしようという基本姿勢です。だからこそ、「シモキタらしさ」から再考を始めることが大事だと、7月16日に北沢タウンホールで行われるシンポジウム「シモキタらしさの発見~歩くことが楽しい街」(pdfファイル)に賛同してくださります。

9月には、小林教授、石川教授がハーバード大生の指導にボストンに向かい、10月には、ハーバード大生が来日。交互に授業をしながら、下北沢についても地元の人たちと連携して政策提言案まで作っていきたいとのことです。

■学者や都市計画プランナーらが要望書提出

一方、7月4日には、都市計画プランナーの蓑原敬さんを代表に「下北沢駅周辺地区 地区計画素案の取り扱いに付いての要望書」が、世田谷区長と世田谷区の都市計画審議会委員あてに提出されました。東京大学都市工学の西村幸夫教授、大方潤一郎教授をはじめ、法政大学の陣内秀信教授早稲田大学の佐藤滋教授ら現在の都市計画を担う立場にある研究者が20名も連名していることには極めて大きな意義があるでしょう。

道路計画は、楽しい界隈のこの近く
道路計画は、楽しい界隈のこの近く
 
 
「下北沢」という賑わいがあり多くの人が好んでいる街を壊してまで道路を造るということを改めて考えたときに、「街づくり」や「道路」行政への本質的な問題がこめられているからこその要望書だと思えます。代表を引き受け「街は要る」(学芸出版)などの著書がある蓑原敬さんも、「全国で、商店街が崩壊し、街が壊されていく現場をいくつも見てきた。今こそ、下北沢をきっかけに、真剣にこれまでのやり方を見なおすべき」と、語ります。要望書には、下記のことが明確に書かれました。全文はこちら(pdfファイル)。 

「下北沢地区には、長い時間をかけて築いてきたアイデンティテーとブランド、ユニークな文化性があります。それらを支える都市の構造は、現代都市計画上高く評価されるべきものだと考えられます。しかしながら、この点については十分な考慮が欠落し、計画に反映されておりません。」として、

(1)素案が意図する「下北沢地区の魅力である、歩いて生活できる中層建物主体の活気ある街並みづくり」が、地区計画素案には正確に反映されていません。高さに関する緩和条項を持ち、土地の集約による高層建物群が建つことを意図しているように見えます。
(2)地区計画に盛り込まれた道路からの壁面後退は、確実に現在の下北沢の街並みが持つ「下北沢らしさ」を破壊させ、消失させることが予想されます。不必要な壁面後退は、下北沢の優れた空間スケールを破壊するだけです。壁面後退の根拠に防災性の向上が挙げられていますが、それによらない防災性の向上についての検討が比較考量されていません。
(3)この地区計画の基礎にある幅26mの補助54号線道路および車を主役とする駅前広場の実現は、せっかく築き上げてきた下北沢の景観・スケールを壊すものです。地区計画素案の前提条件についても再考が望まれます。

ともかく60年も前に国(戦災復興院)が計画した(都市計画法の変更で東京都に権限が委譲され、地方分権になって今は世田谷区が事業主体)都市計画道路が、今も造られていないとしたら、当時と街の状況も道路需要も変わってしまったのは当然です。2年前に東京都は全般的な計画の見直しをしたとしていますが、とりやめになった都市計画道路は4つにすぎませんでした。

東京都のパンフレットには、都市計画道路整備方針の理念を具体化するための『4つの基本目標』を掲げています。
1)活力~都市再生と国際競争力の向上 2)安全~安全で安心できるまちの実現。 3)環境~快適な環境の創出 4)暮らし~生活の質の向上 

下北沢に補助54号線道路を造るということは、この4つの目的にかなっているのでしょうか。「東京」という都市がどのような街になっていくのか、価値観転換の時期を迎えています。ある意味では、これまで研究者の方たちはどうしていたのだろうかと不思議でさえあるのですが、東京大学の大方教授は、「60年も前の道路計画は、見直さないといけない」と強調。この問題が下北沢に限ったことではないことを指摘されています。シモキタをきっかけに、今こそ研究者の皆さんが発言していくべき時期にきたということなのではないでしょうか。

■駅前広場はロータリーでなくてもいい

また区のプランでは、駅前広場がタクシーやバスが乗り入れる、いわゆる「交通ロータリー」になっています。そのことについて、世田谷区の説明は、「一般的な様式に則っただけ」というもの。ところが、その様式のひとつ小浪式」を建設省勤務時にご自身がつくった東京女学館大学教授で、先の研究者の要望書に連名された小浪博英さんは、「地方分権の時代になり、国で決めた基準に則る必要はない。地域の実情に合わせてシモキタらしい、人々が安心・安全に暮らせる街づくりができればいいと思う」と、いいます。国交省の担当者も、「駅前広場の補助金採択に、広さなどの基準はない」と明言。時代は、変わったのです。

■補助54号線がなければ小田急の地下化はできないということはなかった

事業の採択申請には補助26号線ひとつでよかった
事業の採択申請には補助26号線ひとつでよかった
ところで、わかりにくい公共事業「連続立体交差事業」ですが、「サステイナブル☆下北沢 その2」では、「小田急線の地下化工事と補助54号線がセット」だと記述しましたが、少々、違うことが国交省の取材でわかりましたので、訂正させていただきます。

従来の採択基準では、幹線道路(都市計画道路)が線路と二本交差していることが要件に挙げられていました。ところが、01年に基準が変更され、1時間に40分以上が開かずの踏み切りとなるボトルネック踏み切りが2カ所以上含まれるときは、交差道路は一カ所でいいことになったのです。

「03年に採択申請・決定された下北沢駅を含む連続立体交差事業としては、「東北沢駅そばで交差する補助26号線のみでも採択基準は満たしており、補助54号線の建設は、必ずしもセットである必要はなかった」と、国交省街路課の担当者。東京都の担当者は、「都市計画道路の予定があるのだから、採択申請書に入れたまで」という言い方をしています。つまりは、どうしても「補助54号線がなければ小田急の地下化もできなかった」という説明は違う、ということになるわけです。

小田急電鉄担当者は、「和泉多摩川から梅が丘まで高架化が完成して、39カ所のうち30カ所のボトルネック踏切が解消された。残るは、下北沢近辺の9カ所のみ。1時間に29本という極限のタイムテーブルでも、朝の混雑率が200%近い。残されたこの地域の工事は火急」と、補助54号線があるかなしかは、地下化工事には関係ないという口ぶり。地元としては、踏み切り問題の解消こそ望んだものの、道路望んでいません。地下化工事のみを急いでいただきたいところです。

こうした動きの中で、今後は、道路の必要性をも含めて、下北沢をどんな街にしていくのか、「ラウンドテーブル」に行政や、また、跡地利用の課題からも小田急にも参加していただき、多くの市民と研究者と協働しながらの検証や代替案づくりが期待されます。(「Yomiuri Weekly」7・16日発売号にも記事を書いています。「シモキタの街を壊すな! 60年前の道路計画にNO」)

。(文・写真=高橋ユリカ・フリージャーナリスト、ViVa!コンテンツサポーター
 
「サステイナブル☆下北沢」 by 高橋ユリカ
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2005年07月03日

「貧困ゼロ」への挑戦/「Live 8 Japan コンサート」レポート

<連載> 「貧困ゼロ」への挑戦

Live 8 Japanコンサート レポート

今、地球上では極度の貧困により、3秒に1人の子どもが命を落としています。
この命は、私たちがほんのちょっと関心を持つだけで救えるものなのです。
そして、それは私たち先進国の政府が責任をはたしていないことにも大きな理由
があり、貧困が人為的に作り出されているのです。
」(Live8Japan HPより)

アフリカの様子を映すフィルムに真剣に見入る聴衆(写真提供=「ほっとけない 世界のまずしさキャンペーン」事務局)
アフリカの様子を映すフィルムに真剣に見入る聴衆(写真提供=「ほっとけない 世界のまずしさキャンペーン」事務局)
2005年7月2日(土)幕張メッセにおいて開催されたチャリティーコンサート、Live 8。これは、時差の関係で、世界各国10ヵ所で同時に開催されたコンサートのキックオフともなった。
 

 

■Live 8とは・・?

Live 8は、7月8日より開催されるサミットに合わせ、アフリカの貧困根絶を呼びかけることを目的にしたチャリティーコンサートで、サミット参加8カ国(G8)にちなんで〈Live 8〉と名付けられた。主催は、アイルランドのロック歌手、ボブ・ゲルドフ氏。ゲルドフ氏は、20年前にはエチオピアの飢餓救済を目的として史上最大のチャリティー・コンサート〈Live Aid〉を行い、1億ドルの基金を集めている。

Live8コンサートは当初、ロンドン、パリ、ベルリン、ローマ、フィラデルフィアの5都市での開催が予定されていたが、その後、エディンバラ、トロント、東京、ヨハネスブルグ、モスクワが加わって10ヵ所となり、G8参加国(米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、ロシア)全での開催が実現した。

■Live 8 Japanには若者が多く参加

LIVE8 に来た「ほっとけない」の賛同NGO団体スタッフたち(写真提供=「ほっとけない 世界のまずしさキャンペーン」事務局)
LIVE8 に来た「ほっとけない」の賛同NGO団体スタッフたち(写真提供=「ほっとけない 世界のまずしさキャンペーン」事務局)
日本での会場となったのは、幕張メッセ(千葉)。最大2万人を収容可能という会場スペースにはライブ開始後も余裕が見られた。会場前方のスクリーンでは、貧困撲滅を訴えるビデオが上映され、「3秒に1人の子どもが命を落としている」といったメッセージや、路上で生活する人々の様子が流されていた。

さまざまな年齢層の観客がいたが、比較的若い世代が多い印象を受けた。多くの観客は、「貧困をなくそう」という声を表すホワイトバンド(白い腕輪)を身につけて参加しており、アーティストと共にそのメッセージを共有しようとしているように見えた。

この「ホワイトバンド」は白いシリコン製で、身に着けることで世界の貧困に関心があることを示すもので、日本では7月より300円で販売されている。欧米で既に定着し始めたキャンペーンを日本にも広めようというもので、売り上げは、「貧困絶滅」のキャンペーン費用に充てられる。

ほっとけない 世界のまずしさキャンペーンのオフィシャルサイト
「ほっとけない 世界のまずしさキャンペーン」
のオフィシャルサイト
日本では歌舞伎の中村勘三郎さんや作家の村上龍さん、サッカー日本代表の中田英寿選手など著名人が多数参加している(販売は、オフィシャル・ホームページ、全国主要書店、タワーレコード、フランフランにて)。

さて、コンサートは14時より開始。最初はロックバンドRIZEがステージに上がり、「世界を変えよう!」とメッセージを送った。その後は海外からのアーティスト2組が続く。英国のMcFLYは「今日、この場に参加できて光栄だ」とコメントして熱唱。次に登場した米国のGood Charlotteも熱のこもった演奏で会場を湧かせた。その後、Dreams Come Trueが登場し、「一緒に楽しんで、みんなで世界に声を届けよう!!」 と、語り、Love Love Loveの英語バージョンなどを会場と一緒になって歌う場面もあった。そしてラストは、今回が実に2年ぶりの日本でのライヴ・パフォーマンスとなったBjork。会場は幻想的な雰囲気の中、Bjorkの歌声に聴き入った。

コンサートの合間には、こうしている間にも世界では貧困で3秒に1人のこどもが死んでいることを象徴するように、皆で3秒に一度指を鳴らすパフォーマンスを行ったり、また、スクリーンでは貧困撲滅を訴えるビデオ上映が繰り返され、このコンサートの目的を語り続けていた。

■ロンドンでは参加者20万人

アーティストの呼びかけに答えてホワイトバンドをかかげる聴衆(写真提供=「ほっとけない 世界のまずしさキャンペーン」事務局)
アーティストの呼びかけに答えてホワイトバンドをかかげる聴衆(写真提供=「ほっとけない 世界のまずしさキャンペーン」事務局)
Live8には、160以上のバンドやシンガーが参加。最大規模のライブはポール・マッカトーニー氏とU2のボノ氏がオープニングをつとめたロンドンのハイド・パークで行われ、参加者は20万人にもなったとされる。また、世界に向けてテレビ中継やインターネット配信が行われ、それらを見た人は2千万人以上にもなるとの推測もある。

2日の英各紙には主催者のゲルドフ氏の公開書簡が掲載され、「毎日5万人が貧困のために死んでいるという現実を終わらせるため、G8首脳は最大の責務を負っている」と、先進各国に行動を促した。

日本でこのLive8コンサートが開催されることが決まったのはかなり直前になってからであった。そのため宣伝が間に合わず、参加者が1万人程度に留まり、また、コンサートのメッセージを十分に伝え切ることができなかったのではという感が残る。
一方、日本は発展途上国に対して多額の援助を行う援助大国でもある。債権放棄が行われれば、日本も債権放棄に関しての負担が求められることも含め、日本国民として援助のあり方について関心を持つべきだろう。

Live 8により、世間の貧困への関心は高まった。これを単なるイベントとして終わらせるのではなく、一人一人が関心を持ち続けること、世界を変えると信じて行動し続けることが本当に大切なのではないかと感じた1日だった(野口朋子/インフォメーション・プランナー、ViVa!コンテンツサポーター)。

<関連HP>
Live 8 Japan HP
Live 8 HP
「ほっとけない 世界のまずしさ キャンペーン」(日本、ViVa!運営主体のJCAFEは、このキャンペーンの賛同団体です)
Global Call to Action Against Poverty (G-CAP)
 - グローバル貧困撲滅キャンペーン 
「MAKE POVERTY HISTORY - 貧困を過去に」 (イギリス) 
「The ONE Campaign - 援助資金を国家予算の1%に」(アメリカ)

「貧困ゼロ」への挑戦
MDGsから貧困問題を考える><Live 8 Japanコンサート>

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