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今日はいよいよ、WSISの最終日です。いろいろなことがありそうですが、ご報告しなければならないこともたくさん残っています。みなさんの大半は、Final Agenda(ファイナル アジェンダ)やFinal Commitment(ファイナル コミットメント)はどうなったんだ、サイバー犯罪条約やネットガバナンスは?とやきもきなさっていることでしょう。でも、WSISで行われているのはそれらの議論だけではありません。そこで、今日は方向性を変えて、併催されている展示会、ICT4ALLについてもお伝えしたいと思います。
■日本の展示ブース「Japan Pavilion」を見る
ICT4ALLは、WSISに併催されて、情報系の企業などが出展している展示会です。最初の写真(上)は、日本の展示ブース、「Japan Pavilion」の風景で、多くの人でにぎわっていることがわかると思います。展示を見ている人に感想を聞いてみると、「とても興味深い」、「全ての展示の中で一番いいのではないか」という話をしてくれました。カメラとパソコンを背負った英語ブロークンなこちらが、日本人であることがばればれであったとしても、リップサービスであったとしても、うれしいものです。
このような日本の展示の統一テーマは、「Ubiquitous」(ユビキタス)です。誰でもいつでもどこでもネットワークという細かな内容は調べていただければわかると思いますおきます。WSISにおいても、日本というとユビキタスという感じで、広報に力を入れている分野です。竹中大臣もスピーチで言及する力の入れようでした。
■ユビキタスは世界の未来にもなりうるか?
総務省を中心に、ユビキタスのセッションも開催されました。多くの人々が参加していて、100部刷ってきた資料があっという間に無くなり、「日本人の人は資料を取らないで譲ってください」ということになっているほどでした。司会のNHKの道傳さんをはじめ、松下、NTTコムウェアなど、そうそうたるメンバーがパネラーとして報告していて、全般的に健闘が目立つ今回のWSISでも、特に注目を浴びた分野であったことは、疑う余地がなさそうです。まさに日本渾身の企画といえるでしょう。
このレポートでは結構シニカルなことも書いてきたのですが、このユビキタスは上手くいってくれるといいと思っています。日本の情報通信企業が総力を挙げようとしているこのユビキタスこそが、今後の日本経済の命運を握っているといっても過言ではないからです。
少し引っかかるのは、ユビキタスという用語を使っているのがまだ日本のみ、というところです。それがまた端緒、つまり日本が世界の先端を走っているのか、それとも世界の流れから浮いてしまっているのか、まだわからないところもあるかもしれません。ただ、これが駄目なら日本経済の未来に濃い暗雲が垂れ込めるもの事実です。オーバーなことを言えば、私達はこの情報社会において、経済大国としての「最後の賭け」をしているのかもしれません。
世界は、その技術力には確かに注目していました。次には理念が共有されなければなりません。ユビキタスは写真のように「Ubiquitous Network Society」になってはじめて意味を持ちます。WSISがその契機なるのか、注目していきたいと思っています(つづく)。
(レポート=柴田邦臣/大妻女子大学社会情報学部、ViVa!コンテンツサポーター、写真も)。
<短期連載>WSIS Tunis現地レポート <第1回> <第2回> <第3回> <第4回> <第5回>
<関連HP>
■国内のサイト
・市民コンピュータコミュニケーション研究会(JCAFE)
・市民のための情報とIT技術のサイト(JCAFE運営)
・障害保健福祉研究情報システム
・国連のサイト
・総務省
■海外のサイト
・世界情報社会サミット公式ページ(英語)
・進歩的コミュニケーション協会(APC)「市民社会と情報社会サミット」
・World Summit on Information Society
・World Wide Volunteer