[ここから本文]
ジュゴンの生息地として知られる沖縄・辺野古の普天間基地代替施設建設計画問題で、防衛施設庁が4月19日、ボーリング調査を開始する方針を示したことに対して、地元の市民や専門家、環境NGOなどから「大規模なボーリング調査は実質的な着工であり、サンゴや藻場、ジュゴンにとって取り返しのつかないダメージを与えかねない」と批判が続出しています。
この問題は、沖縄・辺野古で建設が計画されている普天間基地代替施設に先立ち、4月19日、防衛施設庁が地質調査・海象調査を開始するための手続きをとったことについて、地元の市民や環境問題の専門家、環境NGOなどから批判や調査の中止を求める声明・意見が続出しているものです。
今回の調査では、3,744平方メートルの海域で、63ヶ所のボーリング調査が行われる見通しですが、サンゴ専門家からは、調査の実施で辺野古周辺海域のサンゴは踏みつぶされ大きな被害を受けるとの指摘もされています。
こうした動きに対して、環境NGOの北限のジュゴンを見守る会(鈴木雅子代表)は、ボーリング調査の着手に強く抗議するとともに調査の即時中止を求める緊急アピールを公表。また、地元有志でつくる「ボーリング調査の延期を求める緊急署名実行委員会」では、調査の即時中止を求める緊急署名を実施しています。いずれも詳細は北限のジュゴンを見守る会のホームページで見ることができます。
さらに、日本自然保護協会(NACS-J)は、今回の調査は「環境影響評価前に実質的に埋め立て工事に着工するに等しい」とする抗議声明を発表しました。
NACS-Jはその中で、ボーリング調査の実施はこれまで同団体などが現地調査に基づき指摘した問題点を全く顧みない暴挙であると厳しく批判。このまま地質調査・海象調査が続いた場合、国際自然保護連合(IUCN)に対して、2000年10月の第2回世界自然保護会議の勧告が履行されていない旨を報告し、2004年11月にタイ・バンコクで開催される第3回会議の場で、日米両政府に対して新たな勧告を求めることになると警告しています。
・北限のジュゴンを見守る会
・(財)日本自然保護協会(NACS-J)
・ジュゴン保護キャンペーンセンター
・ViVa!関連ニュース
ジュゴン食草地のボーリング調査実施に疑問あり/NACS-Jが公開質問状(2004年3月1日)
ジュゴン保護でSDCCが防衛施設庁に申し入れ(2003年3月16日)