[ここから本文]

2004年05月08日

三番瀬でNPOが移植のアマモ消失、関係者にショック/抜き取られた可能性も

[ 環境 ]

amamo01.JPG 海中で生物の産卵や稚魚のすみか、酸素を供給する場ともなる海草の「アマモ」による自然再生が全国的に注目されている中、千葉県のNPO法人三番瀬環境市民センター(NPO三番瀬)が昨年3月に行徳沖に移植したアマモ約1600株がすべてなくなっていたことが、同法人の調査で判明しました。故意に抜き取られた可能性もあり、関係者からは「せっかくあそこまで育ったのに」と落胆と怒りの声が上がっています。

 消失したアマモは、NPO三番瀬が「海の草原」の再生を目指す「三番瀬アマモすくすくプロジェクト」の目玉として、富津漁協から株を分けてもらって三番瀬の行徳側に実験的に移植したもので、昨年3月に移植した50株が今年4月には1600株になるなど、順調に生長していました。
 
 消失の原因は不明ですが、同法人が最後に生長を確認した4月上旬から、消失が判明した4月末のモニタリング調査実施までに大きな環境の変化が認められず、また、防護用のプラスチック製の囲いもすべてなくなっていたことから、関係者からは、「誰かが故意に抜き取ったことも否定できない」との指摘も出ています。

 NPO三番瀬の安達宏之理事長は、「こうした形で実験が終わってしまい、いっしょに移植してくれた子どもたちや専門家、富津漁協などに申し訳ない」とした上で、「環境再生が一種のブームになっているが、こうした心無い行為が二度と起きないよう啓蒙が必要であると痛感している」と話しています。

NPO法人三番瀬環境市民センター
・ViVa!関連ニュース(2003年3月23日)
アマモで三番瀬再生を--NPOが移植試験

(情報・写真提供=NPO三番瀬)

投稿者: JCAFE事務局  2004年05月08日 23時51分